2013年4月28日日曜日

2つの城

まだルーアン以外には出かけたことがなかったので、
そろそろどこか行きたいなーと思っていた矢先、
学校が企画する週末遠足(任意)の行き先が、割と近隣のお城だったので、
そこに一人で行ってみることにしました。



基本的に移動はバス。

ルーアン市街から、15分くらい出ると、
そこはもう畑と、牛と、まばらな家と…。
んー見ているだけで清々しい。
バスは移動美術館ですね。

日本の地方も私は好きですが、
しかし何故こんなにも日本の地方と違うのか…と思ってしまいます。






バスに乗っているときは、
原っぱを駆け抜けるうさぎも見ました。
ピョンピョン走ってました。本当に。
最初はネコかと目を疑いましたが、
耳が長かったので、うさぎです。
左は、バスを降りたところにいた白馬。









さて、前置きが長くなりましたが今回訪問したお城は、
Le château de Martainville Le Château de Vascoeuil



入り口はベルを鳴らさないと開けてくれない。
<Martainville>
15世紀後半にJacques Le Peltiersというプロバンスの商人が土地を購入し、建てたお城。ルネッサンス様式。
1961年にLe musée des traditions et Arts Normandie として開館。
訪問したときは、<水とトイレ>という展示会中で、パストゥールの細菌研究により、衛生設備への関心が高まり、19〜20世紀初頭にかけて、それが大きく変化した様子が展示されていました。

それ以外にも生活全般に関わる展示、身だしなみ化粧や香水、髭剃り、整髪(巻き髪等)の道具や縫製、食器等もあり、とても興味深かったです。
一番印象的だったのは、最初にマスカラを開発したのが、Eugene Rimmelというイギリス人男性だったということです。ありがとうございます。

ダリの自由の女神と後ろに城。
<Vascoeuil>
こちらのお城は百年戦争後に建てられた15世紀後半の典型的な様式。何度か改修が重ねられたようです。
開口部は光を多く取り入れるために、17世紀に大きくしたとか。
ここは何と言っても庭が広い。5ヘクタール。敷地内には小川も流れていて、幻想的。
建物はMartinvilleに比べると比較的小さいが、庭も含めオープン美術館としてDali, Vasarely,Braque等のアートが展示されていました。
ちなみに敷地内には、Jules Michelet(1798-1874)という歴史家の生い立ちを紹介している美術館もありました。


ヴォルティ作「ハーモニー」





久しぶりに気晴らしに外出、
五感をフルに使って、満喫できた日でした。疲れましたけど。

疲れた理由は道中にあったハプニング。
長くなるので、それはまた別に記録しまーす。