2013年7月10日水曜日

マルゴー


サンテミリオンに引き続き、
次に参加したのがJournée groumande à Margaux.
そうです、マルゴー。


Margauxと言えば、
Médoc(メドック)地区の格付けPremier cru classé(一番上)の
Chateau Margaux(シャトーマルゴー)が有名。
メドック地区(ジロンド川左岸)では1855年にナポレオン3世の指令により、
ワインの格付けを行い、それ以降一切更新されていない。(笑)
だから、160年以上経っている今でも同じ格付けなため、
現在では、格付けクラスとワインのクオリティが、 異なる場合があり、
それが価格と質のバランスに矛盾を生じさせている。
ただし、Premier cru classéはそのマークに恥じない味を持っているのは確かだ。


そして面白いことに、
Chateaux mouton Rothschild(シャトームートンロートシルト)だけが、
1973年にPremier cru classéに格上げされる例外を受けた。
もちろん私は試飲したことがないのでわからないが、
味の評価とロスチャイルド家の大きな権力によって為された技という。
権力はぁ、すごい。
 

前置き長いですが、いくつか有名どころのあるMédoc地区で
私が今回訪れたのは、Margauxのみ。
そして、Chateaux Margauxなんて、外観をとっただけ。



偉大なシャトー

ただ、いつもは門がしまっているのに、
この日は所有者が戻ってくるとか何とかで、
ゲートがあいていた。
そして私は黒ピカのベンツSクラスに乗って、
颯爽とこのゲート内にピットインしていく姿をたまたま見かけてしまった。
やっぱり違うなー、クラスが(笑)


そしてそして私が行ったシャトーはこの日はなんと4つ!!
もはや4つも行ってしまうと名前すらきちんと言えず、
何が特徴何だか良く分からなくなってくる。

とりあえず、書き残すと、
1) Château Prieuré-Lichine (シャトープリウレリシン)
2) Château Rauzan-Gassies (シャトーロウザンガシィズ)
3) Château Tour de Bessan (シャトートゥールドゥベッサン)
4) Château Kirwan (シャトーキールワォン)
と、こんなところ。 



企画をした観光局は、参加者がわけがわからなくなるのを想定し、
一応それぞれのシャトーで何を学ぶかをそれぞれ分けていた。
1)と2)では、醸造の流れ。(これは昨日教わっていた)
3)と4)では、ブラインドテイスティング。
3)では、単品種で作られたワイン(カベルネソーヴィニオンとメルロー)を
まず初めに試飲し、 今度は説明員さんがそれらをブレンドし、
それを飲んだ私たちが、ソーヴィニオンとメルローの割合を当てるというものだった。
これが結構面白い。
パーテンセージこそ外れたものの、何が多めに入っているかは当てられた。


同じテーブルにいたベルギー人4人組と、
「きみ、何パーセントだと思う?」
「なんで?」
「おれも、そう思うんだよ。」
とか、一丁前にワインについて意見を交換し合ったのが 楽しい記憶。



4)では、品種だけでなく、ヴィンテージ(収穫年)を当てるゲームをした。
これも年数までは正確に言えないが、
若め、古め…等とそれぞれの特徴を
色・香り・味で判断しながら推測して行くのが、エキサイティング!
1人でやるのも寂しいから、
こういう感じのイベントは1人で参加している私も
心が躍る。


1)シャトーは、所有者のマニアックな暖炉扉が壁に飾られていた。
1)のシャトーで初めて見たロウのシーリング作業

2)のシャトーは他に比べてあまり特徴が…ない。

3)のシャトーは今までに見たことのないモダンなワイン蔵 

3)のシャトーでは、品種の割合を当てっこするというイベントが!

4)のシャトーは何と言っても庭がきれい


4)のシャトーでの試飲。水色ショールを羽織ったのが、ガイドのマンマ 

と、結局シャトーの特徴というより、建物や庭、dégustationの思い出が強い。
そして、ガイドのマンマ。
いやぁーこの人は経歴が長いせいか、とにかく強いという印象。
フランスのおばちゃんというおばちゃんを久しぶりに見た。
運転手のおじちゃんは道をちょっとでも間違うと罵倒されていた。
各シャトーの説明員たちは、マンマの説明と通訳に色んな意味で圧倒されていた。
ただ、この人の類希なる気遣いのお陰で、
色々なことを知れたのも事実。
フランスのマンマもすごい。

そして、フランスに行く予定をしている方は、
ぜひボルドーまで足を伸ばしてこうしたイベントに参加されることをお勧めします。
2015年には、パリーボルドー間のTGV(新幹線)が3時間のところが2時間になるそう。
1泊2日あれば、少しはここを満喫できそうだ。


そして、この日の夜もおいしい夕飯とワインを楽しむのでありました。
ふふふ



ボルドー、最高!
 


2013年7月9日火曜日

サンテミリオン

Bordeaux  (ボルドー)
ちょうど先週の今頃旅していた場所。
天候にも恵まれ、最高のPetit Vacanceを過ごせた。

ボルドーに行った理由は2つ。
1つは、間違いなくシャトー(ワイン生産者)訪問。
もう1つは、フランス語の先生がそこに住んでいたので訪問兼ステイ。
という、単純な理由。

シャトーを訪問するにも足がないので、
今回は観光局が主催するdes circuits vignobles(ワイン畑訪問)に申込。
私はSAINT-EMILION, route du patrimoine(サンテミリオン)をまず選択。
お値段は、昼食付き100€ほど。さらっとカードで切った。
少し値が張るが、生産者を訪ねられる機会は滅多にないから、奮発。
だけど今は心配。


サンテミリオンの街自体は世界遺産に登録されている。
敬虔なカソリック教徒が教会に収めるワインを生産していて、
その味が評判になり、ワイン産業が発展。
もともと岩を削って作られたモノリス教会がシンボルだったが、
宗教権力が弱体化するとワイン産業で成り立つようになったという。
ここら辺の話は調べるともっと面白い話が出てきます。

街のシンボルーモノリス教会

モノリス教会から見た街全体

小高い丘が一つの街になっているサンテミリオン


サンテミリオンでシャトーと言えば、premier A grand cru classéに位置づけられる
Chateau Cheval Blanc(シャトーシュヴァルブロン)。
 2012年にChristian de Portzamparc(クリスチャンデュポルツァンパルク)が
デザインしたモダンなワイン蔵が有名。
ツアーの訪問場所には含まれてないから、今回は訪問できないのが残念。
ただ私はバスからちらっと見た。あの流線型の建物を。
だけど、もう一回ちゃんと見たい…。
本当に一瞬だったから(笑)


実際に訪問したシャトーは2つ。
Premier Grand cru classéに位置づけられる Chateau CANON(シャトーキャノン)とGrand cru classé のChateau Haut-Sarpe(シャトーオサルプ)。


Chateau CANONは、シャネルが所有している。
建築物の中に、シャネルブルーといわれるカラーがアクセントとして、
いくつか使われていた。
なんかやっぱりうまくまとめてるのよね。クール。ブランドに合っています。
 
説明員のお姉さんがかわいくて、まぁサングラスがよく似合って。
もちろん説明もうまいから、初日でシャトーでのおおまかな生産過程は理解しました。
あとは、生産方法がシャトーによって少しずつ違うだけということも。
最後のお楽しみのdégustation(デグスタション・試飲)は、
2007年のセカンドだったからか、美味しくありませんでしたー。とほ。
ココの品種はメルロー80%、カベルネフラン20%で飲みやすくフルーティー。

メイン建物リノベーション中ということで、脇門から。


Chateau CANONのChais。キャノンがちゃんとある(笑)

最後にお待ちかねのDegustation(デグスタション)。

しかし次のChateau Haut Sarpeの印象はとても良かった。
Chateau CANONに比べると格付けでは下だが、
こっちの方がワインが美味しい。と思った。
ここは、ぶどう品種がメルロー70%、カベルネフラン30%。

ガイドをしてくれた所有者の息子(推定45歳)が
フランスの高田純次っていえるくらい、いい加減で面白い人。
終始笑いの絶えないコメディアンツアーをしてくれました。
ファミリー経営というのが身にしみて感じられるくらい、
気さくで、彼が飼っている犬も一緒にツアーで案内してくれました。
後で写真をとっていなかったことに気付いて、がっくし。


まぁまぁ広いシャトーですわ。

家の裏には、夢のような光景
見知らぬ人たちとの食事もワインがあれば楽しい


敷地内レストランの外は、またもやこんな光景。


食事もコチラでごちそうになって、ファーストとセカンドワインをいただいた。
またねー、言葉に出せない程、しっくりきたんですよー。
もう、ありがとうの連発です。。。

同じテーブルに8人程いたけど、
カナダ、フランス、日本、コロンビア…とかなりインターナショナルなメンツでした。
ワインの接ぎ合いが、一層会話を弾ませてくれて、
ステキなひとときを過ごしました。
Chateau Haut Sarpe、とってもおすすめです!


また訪れたい、そう思わせてくれる人たちや景色、
そしてワインに出会い、100€払ったのも価値があると納得。
これから私の酔っぱらいな日々は続き、
これで帰ってからも家でワイン…(笑)をいただいています。


あー、ボルドー万歳。



2013年7月7日日曜日

蒸す東京

昨日、日本到着。
ヒヤヒヤしていた預荷物の重さも、
免税の現金返金も、
ロストバゲッジも
私には珍しくすべて何の問題なく、到着。
今となっては、少し物足りないぐらいだ。


CDG空港ー出発ゲートはまだ買い物するひとたちで盛り上がる。


 
そうはいっても飛行機を降りた途端に、
否応無しに蒸されていた私。
韓国(インチョン空港)で乗り換えが必要だった私は、
事前にこの蒸され具合を感知していた。
韓国も蒸す。。
トロピカルな気候は、この湿度の高さが問題。。。
とりあえず冷房の効いた室内へ足を早める。
早くも出て来た汗を乾かす。
アタマも働かない…。


トビウオを連想する大韓航空機体


あいにく昨日の東京は、35度。
ぐだぐだになりながら、20キロのスーツケースを引っ張る。
しかしその風景は、成田空港から電車に乗る人すべてに共通。
中国・韓国系の人は、
なぜだかビックサイズのスーツケースをもっているから、
余計に大変そう。
中に何が入っているやら。
人か?


家に帰るとCHICHIがお迎え。
おばあちゃまは、お昼寝。
あまりの暑さと寝不足にアタマがボーットし、
小一時間、なにも出来なかった。


ので、とりあえずテーブルにあったデガラシのお茶を一杯。


その後は、お久しぶりの銭湯にいって、
おばちゃんたちの世間話を耳にしながら、
あー普通に聞こえてくるのは日本語だと確認しつつ、
あっつい湯船につかり、
たっぷり汗を出して、
扇風機の風を楽しみました。


あーー、日本のここが好きだ。
バスピュブリック。


お夕飯は、お寿司。
あーーー、日本の寿司はおいしい。
スーシー。


これからまたフランス語の勉強と
ヴィザ取得に追われる日々が続きますが、
私の貴重な無職の日々を、
仕事をしているみなさんと同じように、
着々とこなして行きたいと思います。


突っ走らないとネ!