2013年9月29日日曜日

イクメン

私の通学手段は徒歩。
パリ8区からパリ10区を縦断してます。

「定期買えばいいじゃない、便利だし。」
よく聞く。
「そうよねー、便利ねー。」
でも、 1ヶ月€65(約8,700円)は無職には高い。
そして運動・健康維持のためにも歩くことにした。
またここではストやら事故やらが多いので、
一番時間が読める。遅刻しない。


歩いている距離は、片道約3km、40分。
渋谷から目黒くらいの距離。

最大のメリットは様々な風景を見たり、聞いたりできるということだ。
なぜかというと、こういうルートを横断しているからだ。
quartier bobo
(ブルジョア・ボヘミアン:お金持ち・アーティストが住む地域)

quartier chaude
(歌舞伎町のような風俗街)

quartier Indienne
(インド系の人が住む地域)

quartier bobo

Stalingrad近く(la quartier Indienne)
そんな街を視・聴・嗅覚で体験できる。

しかし一番嫌なのは、帰りのインド人街だ。
特に働いていなそうな若者インド系人(ほとんど男)が、
通行人を刺すように見つめるからだ。
なんでそんなに見るのか!(私に限らない)
ここは慣れない。

反面、よく見る風景で好きなのは、
バギーを押したり、子供を抱っこする出勤前のイクメンだ。
幼稚園の前に見送りにくるほとんどは男性。

信号待ちのイクメン。きっと知らない人同士だと。

私のクラスにも4歳と20ヶ月のこどもを持つ33歳の女性がいる。
通学に1時間半かけて通う彼女が言うには、
旦那に本当に助けられていると…。
なんだかこういう生活の仕方が当然のように存在する家族観がステキ。


イクメン同士が集まっている光景が何とも微笑ましい。
フランスにイケメンは99%いないと思っていたけど、
イクメンはイケメンに見えてきます。
エネルギーを分けてもらえる光景です。





2013年9月26日木曜日

ピクニック

私のクラスのご紹介。
私を含め15人。4人が男性で11人が女性。

国籍は結構豊か。
フランス(10)
セネガル(1)
マルティニーク(1)
コロンビア(1)
ロシア(1)
日本(1)

年齢も幅広い。
26〜たぶん50くらい。(女性なのでもはや聞けない。)
26歳の次は私なので、どちらかというと大人(社会経験のある成熟した人)が多い。
私が成熟しているかは別にして、
とにかく思ったのがさまざまな人生経験があるからこそ、
心が豊か。
そしてなんというか、旅館の女将みたいに皆よく気付く。
例えば私も1人で休憩時間にわからない単語を調べてても、
誰かが必ず声をかけてくれて、外で一緒にコーヒー飲まないかと誘われる。
だから単語を家に帰るまで調べられないのもあるけど、
誘われたら行くしかない。とっても大切なコミュニケーションの場だ。

気付いた上に、すぐ行動に出る。
初日から何度となくそういう姿を目の当たりにして来た。
そしてまた思う。
この人たちを一括りで、フランス人と言っていいのか。
もしや実はリッツやディズニーで働いた経験が?

そう、今日はCanal St.Martin(サンマルタン運が)にピクニック。
12時50分から仕掛かり中のプランを片付け始め、
13時には学校を出発。
この時間の感覚、結構好き。

久しぶりの26度。他にもたくさんの人が陽なたでランチを。

「ごめんね、ちょっと柔らかいかも。どう?」なんてステキなコメント付。





そして同じクラスの男性はすごい。
今日は、手作りのレモンケーキとチョコケーキが出た。
月曜日には、他の男性の手作りのバームクーヘンが出て来た。

たしかにインテリアデザインを仕事にしたいと思う男性は、
ゲイっぽい(もしくは中性的な人)が多いだろうと思っていたけど、
ドンピシャリ。
女性よりも女性らしいと思ってしまうこのホスピタリティ。
住まいを提案する人として欠かせない性質だ。
だからといって、私はお菓子を作って配るようなことはできない。
それは才能でもある、と言い聞かせる。

深緑の腰掛けに座るクラスメイトは皆たわいもない話をしている体に見えて、
こんな時間に、生きる上でとっても大切なことを話していた。
また思う。
本当に一括りでフランス人と言っていいのか。


「集中と解放」、
この2つが凝縮して存在する日でした。
だから、充実感がすごいのかな。。。

これからも残されている数ヶ月間、
彼らの観察は引き続き行わせていただきます。



2013年9月23日月曜日

カンソウ

パリに戻って新生活がスタートしてから2週間。
ようやく自分のペースが取れて来た。
ふぅぅぅ。

私の住む場所は、フランス西部に向かう列車の発着駅Saint-Lazaireの近く。
フランスに到着した日は土曜日夜で、
次の日日曜日は店もろくに空いていないから、
日本出発間際につくったサンドイッチが約1日経過後、私の空腹を満たし、
そして青いパリの空が気分をリフレッシュさせてくれました。


近くのLe point de l'Europeより見渡すSaint-Lazaire
Gustave Caillebotte "Le point de l'Europe" カイユボット展

次の日から始まった学校生活は、
予想以上に大変だった。

なぜかというと…
「時間以内にタスクを終わらせること」が最低の必要命題であるからだ。
フランス人てこんなに時間厳守なの??
あれ?ここのフランス人は違う人種?

学校は9時30分〜17時30分まで1時間の昼休憩を挟み、
あとは小休憩が2回。

その17時30分には快くピッタリ終わるために、
すべては17時20分までに終わらせるという徹底主義。
居残り…なんてもってのほか。
私はどちらかというと要領の良い方だと思って来たけど、
クラスメイトはもっと要領の良かった。
作品はきちんとできているかというと、
それが皆できている。しかもスゴイ!圧巻。

こんなに効率の良い人たちとは思わなかった。
巷で溢れているあののんびり感はどこからくるのか。
さっぱりわからなくなった。

与えられて時間内にできなかったら、
家に持ち帰ってやろうなんて考えていたけど、
そんなのは許されもしない。
スタートからフランス人を尊敬する日々が続く。

そして、このクラスメイト(14人いますが)、
めっちゃくちゃいい人ばっかり。
なんだ、この結束感?
なんだか私、恵まれているみたい。
このネタは後々公開していきます。

学校近くのCanal St.Martinで釣りする人たち。


そして授業に7時間近く集中して、疲労しきった私が帰って、
休息のシャワーを浴びようにもお湯がでるのは5分位だけ。
日本の皆さん、瞬間式給湯は本当に素晴らしいです。
貯湯式給湯でも私の部屋では5分くらいしか持たない小さいやつみたい。
最初は我慢して水でシャワーを浴びていたら、
乾燥がひどくなって、お肌がボロボロに。
ヒートテックの化学繊維が、私を刺激し始めました。
そして象の肌のように。

今は2回に分けてあったかいお湯を浴びて、
ベビーのお尻拭き後に塗る肌に優しいクリームで、
全身を包み込むように塗っています。
1週間ほど続けたら、ようやく皮膚が回復してきました。
乾燥はほんっとに大敵。

シワの一本、二本はすぐにできそう。
アタマにシワが欲しい。