2013年5月31日金曜日

ジヴェルニー

5月29日(水)
いつも通り目覚めて、ソニケア片手に、雨戸を開けると、
なんと…美しい朝日が。
窓を開けて、冷たい空気を部屋に循環させながら、
ヨガストレッチで木のポーズをとること3、4呼吸…。


もしや?


予感は的中。
これは間違いなく晴れると思い、クラスを半分で切り上げて、
そそくさとクロードモネの庭があるGiverny(ジヴェルニー)へ。
Rouen-Vernon-Giverny、約1時間半のショートトリップ。

Giverny村



天気があれこれ変わるNormandyなので、
小々心配したけど、今日の私は幸運だった。
母の持つ野生力というか、直感力は
私に間違いなく引き継がれているのを確信した。



なにせ、

「睡蓮」の題材となった池


カエルがゲコゲコ鳴いていた。




これを見れたんですから。
印象派が 水への反射を題材にするのも納得。
もう何も言葉にできなかった。

モネがジヴェルニーに始めて来たのは1883年。
インスピレーションを求めていた彼が、
偶然通りかかったジヴェルニーで
ミヤマキンポウゲに覆われた草原に、
白い花を咲かせていたりんごの木に目を見はらせた。(らしい)
行動派の彼は、すぐにそこで家を借りることを決心する。
当時は賃貸物件が一件しかなく、しかも大家の妻が貸すのに難色を示していたという。
しかしモネは幸いにも家を借りることができ、
なおかつ1890年にその家を買い取り、 
好きなように増改築をして、現在に残る家を作り上げた。
相次ぐ家族の死を目のあたりにし、1926年に86歳で亡くなるまで、
この地にとどまった。

私はそんな彼が残した作品は絵画だけではなく、この庭だと思った。
それを芽生え多き春という季節に、自身の目で拝めたのも、幸せの限り。

しかし現在の形態は、モネが住んでいた当時とは違う。
第二次世界大戦で、この家と庭は爆弾の被害を受けたからだ。
それを修復したのは、Versailleもよみがえらせた
Monsieur.Gérald Van der Kamps(ジェラルド・ヴァンデキャンプ氏)。
2013年5月29日にこの景色を実感できたのは、
ヴァンデキャンプさんのお陰です。
(私も一応運営資金は払ったけれども。)

こちらがお庭

常に庭手入れがされています。

 この感動の後に、Musée des impressionnismesにも足を伸ばす。
新印象派のシニャック先生の展示会が開かれていた。
これまた感動。


こちらもお庭がステキでした。
シニャックはスーラとセットで点描の画家としか認識しておらず、
あまり作品に出会えたことが今までなかったのでとてもよい機会だった。
特にパステルの色調が、私の目には優しかった。
図録が35€(約4,200円)もしたけど、感動の勢いで買ってしまった。
しかし買えるのは今しか、ここでしかない。
だからいいのだ。と自分を納得させる。



そういえば、今回の旅は完全な1人旅でなく、
Vernon駅でおりてGiverny行のバスに乗るときに知り合った、
イギリス人のおじさんと成り行きで一緒に行動した。
なんとこの方、印象派関連地を巡る旅をしているらしい。
この彼が、私に良いガイドブックを教えてくれた。
印象派作品の題材となっている地域や建物を紹介している。
ということで、ルーアンに住んでいる私にはもってこいのこの本。
さっそく買って、帰りの電車の中で読みふけりました。
6月末に学校が終了するので、
その後は彼と同じ印象派を巡る旅になりそうです。



あー、なんと実りの多い日だったことか。
その分、Blogも長くなりましたー。
最後までお付き合いいただきありがとうございます。




 









2013年5月28日火曜日

待望のボ・トン

色々あって、一週間近くも投稿しておりませんでした。
先週は、Amyとの別れ、TCF(フランス語能力判定テスト)、
パリへのpetit voyageと…
Blogを更新する余裕はなかったのですが、
地球の隅っこで
とても良い時間を過ごしましておりました。
私は、生きています。


そして先週から一転、
週末からとてもよいお天気つづきのこちら。
ただ、気温が低い。。
昨夜パリから戻ると、
お庭にはなんとテーブルセットとたくさんの薪が!!
エミリーにもちろん質問。


「どうしたの?」
「ジェレミーが、気が向いたからやったの」
「えー??気が向いたにしてはすご過ぎる!!」
私はジェレミーに向かって、
「ジェレミー、Bon travail(ボントラヴァイユ)!!」

職人肌の彼は、
恥ずかしげに視線を私から逸らして、
「大したことないよ。普通でしょ?」




いやいやいや、
普通は気合い入れないとこんなにできないから〜
ほんと、よく頑張った!!
照れてるジェレミーは、
少年のように頬を赤く染め、
あどけない顔をしておるのでした。
かわいさ極まりないです(笑)


さて一夜明け、今日もBeau temps(ボ・トン)。
私は学校から帰ると、昼食を作り始め、
さぁ食べようと思った直前に、
ふと、「あれ?なんでこんな天気がいいのに外で食べないんだ??」
 …
早速、お皿を移動し、こうなりました。





アロンとチャピーも一緒に。





メニューは、栗原はるみ氏のチキントマト煮とヌフシャテル、ブリクドブレビ。
最近私がハマっているBrique de Brebis(croises)は
90%羊乳とその他(普通は牛乳らしい)を合わせてつくった
レンガ型(ブリックの由来)のチーズ。
羊乳は脂肪分が多いため、クリーミー。
ちなみにこちら、脂肪分26%(笑)。
日本の普通の牛乳が3.7%だから、
どれだけ酷があるかお分かりいただけるかと思います。
ジャージー牛乳を飲んでるときも私は幸福なので、
どれだけ私がこちらを好んでいるかを察していただけると思います。
甘みがあって、クリーミーでほんのり塩味。
止まらないおいしさ。
動脈硬化、なりそうです。


 



それに合わせて、買い置きしてあったJOSMEYERのアルザス”ル・ドラゴン”
JOSMEYERは以前エチケット一目惚れで買ってみた小々高めのワイン。
今回は違うシリーズを購入してみました。
結構美味しい♪文句なし。

それを嗜むグラスはQUICKのおまけのSimpsonsのグラスだけど、
この青い空と乾杯して飲むワイン、味わう食事は幸せです。
ただ、1人と犬2匹と食べるのは小々寂しいです。
無言ですから。





「おれは寂しくないぜっ♪
うまかったじゃんっ」


と、言わんばかりのアロンが
近くにいました。


そうよねっ!


また再来週に波が来ますが、
とりあえず一波超えた。
今週からまた心機一転頑張ります!




2013年5月20日月曜日

マクド

先週初めて、ルーアンマックに入った。
フランス語では、マクド。
関西と同じ呼称だけど、イントネーションが違う。


日本のマクドもそうだけど、最近マクドの店舗内装が、
いわゆるHigh-tec style になってきている。 
ここも同じ。
紫や黄緑、オレンジの蛍光色を使ったカラースキム。
いわゆるドラえもんのふるさとである22世紀のお店の様だ。


日本のマクド店員は、大きなキャスケット?をかぶり、
髪の毛を全部そこにつっこみ、
加えてカボチャスカートみたいなのを着ている。
定員もハイテクスタイルで、アミューズメントな気配を感じる。
私もマックでバイトしていたけど、あのコスチュームはちょっと…(笑)
ルーアンマクド では、そんな変な格好ではなかった。まぁ、普通。




ちょっと日本と注文形式が違った。
オーダーと受け取りが分かれている。
確かディズニーランドもそうだったかな?


注文をとる後ろ姿のお姉さん。

まず、写真の中央のブルーシャツを来たお姉さんが、
レジ前にならんでいる人に対して、レシーバー片手に注文を聞きにくる。

「Bonjour, お決まりですか?」
「はい。 Le casse crouteのBoeuf moutardeをコーラでください。」
「店内ですか?持ち帰りですか?」
「店内です。」
「では、deux cent cinquante deux(252)でお待ちください。」
「…?? deux cent cinquante deux??」

んーやられました。
不意打ちの数字聞き取りです。
システムを知っていたら、心の準備ができたのに、
いきなり数字を言われたので、ハテナがいっぱい。
あわててオウムのように復唱して、
数字を頭にイメージさせました。
お姉さん、笑われました。



ちなみに、オーダーはタッチパネルでも出来るようです。
ハイテク。
私はシステムがよくわからなかったので、
とりあえずレジ前にぶらりと並んでしまいました。


機械注文、その名はイージーオーダー。


その後、レジで、言われた数字を伝えて、お会計。
4.5€(約585円)でサンドイッチとコーラが頂けるので、まぁ手頃。


ただお味はというと…とても美味しいとは言い難い代物。
肉が噛めない、噛めない。
まぁフランスはどこでも肉は堅い。
後で調べたフランスマクドのホームページでは上手に宣伝しているんですけどね。
※画面左下の「voir la publicité」で見れます。



Le Casse Croute


さて、時間はないものの食べながら人間観察。
右斜め前に座っていたムスリム系のお金のあまりなさそうな女性が、
ダブルチーズとSポテトとMコーラを子供二人と分け合って食べていた。
こちらは1人でこのボリューム、なんだか食べにくかった…。


目の前のボックス席に座る子連れ女性のTバックとそこからもれたお肉が、
股上浅いスパッツを出て、すべてまる見え…。
はくな、そんなスパッツ。
あーおいしくない。


後でオーストラリアンのエイミーに
マクドでバケッド食べたといったら、
フランス人はそこまでしてバケッド食べたいのかと
笑っておりました。


ほんとよねー。



 





2013年5月16日木曜日

髪切

今日は学校で夕方にチーズの試食会が予定されているので、
もちろん私はそれに参加する。

それまでの時間を使って、伸びきった汚らしい髪の毛を
整えるために、勇気を絞って、美容院に行ってみた。
いつも行ってるショッピングセンターの一角。
「Gilles Philippe」
ルーアンだけしかない自営サロンのようだ。



予め予約をしていたので、とりあえずスムーズに着座。
まずは、シャンプーへ。
直径10センチありそうなデカいピアスリングをしたマドモアゼルが、
私の髪を丁寧にかき乱す。
はいはい。私もピアスつけたままだったから悪いけど、
ピアスがぬれようがなんだようがお構いなし。
ひゃーっ、なにーって内心ひやひやしたけど、
ここは30歳、心を落ち着けて、
「ピアスをとってもいいですか?」
 シャンプーは5分くらいで終わりました。

次に、カットへ。
笑顔のステキなかわいらしいマドモアゼルが来ました。
説明がしにくいので、予めモデルの画像を用意。
モデルは誰だかはご想像にお任せします。
それを見たマドモアゼルが、「クール」。
あ、わかってくれた??
ありがたい。ちゃんと、お願いね。
切る前に肩に重しみたいなものを載せられたので、
思わず、「写真とっていいですか?」
日本の美容師さんに見せようと思います。
ケープがずれないためなのか??
存在に驚いて、用途を確認し忘れてしまいました。



ミジョワンって言っていたような。

いやー、髪を切ってくれたジュリアンは、
気さくで私のフランス語に付き合ってくれました。
ジュリアンは、6年越しで美容師に、そして在勤6年とのことです。
美容師になるテストがいくつかあって、
最終合格するのが難しいと言っていました。
6年ですものね…。
で、腕はどうかというと…。


アメリもほくそ笑む私の髪型。


まぁ、普通ではないでしょうか。
ただ印象的だったのは、ほとんどはさみを横にして切っておりました。
縦使いはない。日本ではほとんど縦切りなのに。。。
それは、私の髪の毛が多いからなんですけど。
このままだと、マッシュルームになると重い、
慌てて、「ちょっと軽くしてもらえますか?」
「あ、ボン!」
ってことは、やっぱり言わなかったら、
マッシュルームだったのね。
 恐ろしい…。


ということで、満足度は90%くらい。
料金が、36.50ユーロだから約4,781円くらいだったので、
安い!
ローカル価格?
お財布、助かりました。

皆で少しずつチーズをシェア。


で、この後のチーズ試食はというと…
ヤギのチーズだったので、においが強烈にすごかった。
ですが、おいしくいただきました!

Bien mangé!








2013年5月15日水曜日

ココットグラタン

いやぁー、久しぶりにヒットナンバー。
ココットグラタン。


いつも固い肉、ゆでたインゲン、オリーブオイルで和えたパスタが多いから、
料理という料理にあまり出くわさなかったが、
エミリーが人腕ふるってやってくれました。
ココットグラタン。



下から、豚肉、卵、マッシュルーム、
そしてクリームチーズ、エメンタールチーズを重ねて、
ただ単にオーブンで温めた
ココットグラタン。


まぁ、料理というものでもないけど、
オーブン使っただけで、おいしさを感じる。
のは、ココが寒いせい??




そして私は事前にそれを感知していたのか、
またとないチャンスで、
買っておいたヒューガルデンと合わせて晩酌、
ディナーを楽しむことができました。



ロゼもあるらしい。





んーーーー、おいしい♪









そういえば、この間から興味のある分野である食と住居の雑誌を読んで、
使える語彙力を増やすことにした。
「食」で、ラングスタン(えびの種類)のてんぷらというのが
あったので、そのレシピを読んでみた。

てんぷらをタルタルソースと合わせる…なるほど。。
でもそれって、ただのフリットじゃないのか??
そういえば、それって中華料理にもなかったか?
私の大好きな「海老のフリット、マヨネーズ和え。」

知らないから、書けちゃうんだろうな〜。
そう考えると、日本では本当にバラエティーに富んだ美味しい食に出会える。




しかし、コチラは食べるところは一杯あるけど、
ほとんどフランス料理(地方料理)ばかり。



みなさん、日本の飲食店に感謝しましょう。
もちろん、家庭で愛情に富んだ美味しい食に毎日ありつける方は別。


今週末、同居人のエミリーと2人で日豪紹介ディナーをすることになり、
折角なのでこのてんぷらタルタルをつくってみようかな(笑)と頭でイメージしています。


どうなることやら。











2013年5月13日月曜日

アーティチョーク

「そういえば、土曜の朝は市場とかないの?」
先日の休みの時に、ふとエミリーに聞いてみた。
そうしたら、どうやら近くでやっているようなので、
見に行ってみることにした。

私の中で、市場といえば、欠かせないのがコチラ。
ベルギーにいたときもあったし、
広尾のナショナルマーケットにもあった。
もうチキンちゃんたちが目白押しで、
ぐるぐるまわされながら、
香ばしい香りを放っています。

ローストチキン屋さん、あなたのお店はいいにおい。

食材のフランス語はほとんどわからないので、
いつも分からないものがテーブルにあがると、
エミリーにスペルを口頭で教えてもらっている。 
これが、すぐ忘れちゃうんだよなー。(笑)

特に海の幸は、よくわからないので、
本日の市場で「物と名称と価格」を
じっくりと確認することが出来た。

まずはこれ。
「Bulots(ブロ)」
日本語では何なのかまだよくわからないけど、
見た具合ではあきらかに貝です。
最初、テーブルでお顔合わせしたときは、
ゲゲっと思ったのですが、
勇気を出して一口。

磯の香りがほどよくしました。
まぁ、おいしくもなく、
まずくもなく…。
きっとグリルして醤油かけて食べると、
おいしいんだろうけど、
フランスではマヨネーズ付けて食べるって言われて、
フランス流に一応いただきました。
マヨネーズは天下一品食材ですから、
まぁいいんでしょうけど。
ある人に言わせれば邪道っていいそうな。

大西洋の北東?で取れたBulots


それからこちら。
「Coquille Saint-Jaques(コキーユ・サンジャック)」
Saint-Jaquesというネーミングはとても印象的で、
食卓でお会いしたときは、
ミンチにされていたから、
出していただいた料理のことを
Saint-Jaquesと言うのかと思っていたら、
はい。違いました。
崇高なお名前ですが、
日本ではホタテ貝です。
何か由来があるんだろうけど、
調べてもわかりませんでした。


サンジャック


この他にもサバ、舌平目、赤い魚(?)等ありました。
スーパーではやはり新鮮な物が手に入りにくいせいか、
マーケットの中でも魚屋は人だかりがすごかったです。
築地にきたら、きっとはしゃいじゃうだろうな。


上品に順番を待つマダムたち

それから、再度発見!
ベルギー産のホワイトアスパラ。
やっぱり大きいー。
食べ甲斐がありそう。
そしてその下に置かれているアーティチョーク。
ボリュームがすごい。
食べたいー。



アーティチョークはどうやって食べるのかを
エミリーに聞いていたら、
とりあえずエミリー流では外側は温野菜として、
中側はグラタンの具材にして食べるそう。
二人で話しているうちに、
料理の話で盛り上がって、
今度作ってくれることになりました。

やったぁー!
ありがとう、26歳のホストマザー。

先日、フランス語表現で、
「avoir un coeur d'artichaud」
(直訳:アーティチョークの心を持つ)
心根のやさしい、感情の豊かな人を表すときに使うと習いました。

Emilie a un coeur d'artichaud.
エミリーはやさしい人です。







新人が来た!

我が家に新人が来た。
同じ語学学校に通う予定のオーストラリアから来たエイミー。
ブロンド・ブルーアイの29歳で、かなり独立心のある感じ。
何せ、救急隊?(救急車で緊急処置をする人と言いたい)だからか、
瞬時の判断ができそうな、かしこそうな子だ。
頼もしい。


ホストマザー・エミリー(名前がややこしい)と
彼女を駅に迎えに行ったとき、彼女はサンダルだった。
こっちはコートとマフラーをしているのに。
風が冷たくて、今日も寒いんだ。
ルーアンは。
エイミーはエミレーツ航空でドバイ経由で来たそう。
ドバイだからねーーーーー。 
サンダルで行っちゃうよね!


さて、このエイミー。
フランス語が全くできない。
ガイジンはメールはだめでも、
話せるだろーっという偏見があったが、
だめなものはだめだった。
そして、エミリーが英語ができるかというと、
彼女は顔を読むのは得意だが、英語はノットグット。
ジェレミーは
「ほったいむ いずいっと なう?」
を繰り返すばかり。


とうとう私の出番だ。
右を向いて英語。
左を向いてフランス語。
英語の方が話せるから
とうとう左を向いても英語になってしまった。
むずかしいー。
やっぱり通訳にならなくてよかったー。


でも彼女を考えると、
やっぱりフランス語で話した方がいいよねーと
思うのは私だけでしょうか。
わからないのをいいことに、
全くフランス語で話そうとしないのは、
よくないよね。
英語を話せる人の、ありがちな傲慢さ。
ここは、フランス。
頑張れ、エイミー オン フランス。


というわけで、今日一番頭を使ったのは、
私じゃないのか?







アロンとぐったり。
 明日も早い。


 


 

 
 


2013年5月10日金曜日

アンブッシュ

5月8日と9日はフランスは祝日。
せっかくの休みだけど、どこに行っても不便なだけなので、
家で雑多な仕事と勉強をすることに。

しかしながら今日9日は寒いものの清々しいくらい青い空。
家の裏に森があるので、ちょっと散歩してみることにした。
この森は、コースが3つあって、
黄色が2キロ、緑が3.5キロとなっている。
黄色のコースは、各ポイント毎に
インストラクションがあり、
運動できるようになっている。
結構、これはおもしろい。
ちなみに車いすの人も運動できるように
工夫されている。
すごい、フランス。

コース全容

「懸垂を5回か3回しましょう。」

一応ぶら下がるが、懸垂1回もできない。

 

この青い空はなんだ?色が鮮やか過ぎる!

今日は、空も気分も清々しいから、
緑の3.5キロコースを歩いてみることに。

パソコンばっかり見ているので、
今日はよく遠くをみることができた。
自然のサウンドを耳にしながら、
意気揚々と歩いていて、ふと思った。

昔はきっと、道なんかアスファルトで整備されずに、
人が通行していたんだろうなぁ。
こんな木の中で待ち伏せされたら、
チキンハートな私は、
心臓止まるだろうなぁ。

「ambush(アンブッシュ)」

急に頭をよぎったこの単語。
英語で、「待ち伏せする」という意味。
これってもしかして…
携帯にある仏類語辞典で早速調べると
現代フランス語では「embusquer」だった。
これは古期フランス語の「embushier」 から語源が来ている様。
< cacher  dans un bois > ー木々の中に隠れる。という意味。
emは次にくる名詞を動詞にするための接頭語。
bushierは現代フランス語では「bois」木という名詞。
なるほどー。

ambushを予感させる森
こんなに、木が生い茂ってるから、
隠れやすいし、待ち伏せしやすいよなぁ。
どんな言語でも言葉をひも解いていくと、
その語源は結構単純だったりする。
しかしいつの言葉なんだろうなぁ。
待ち伏せの多い時代かな?いつだ、それは?


なんて、考えている内に、
なんだか迷った様子。
真っ直ぐ道が示すままに、歩いていたはずなのに、
写真で撮った地図には記されていない車道にあたり、
これは変だと気付いた。
慌てて、40分くらい歩いてきた道を引き返す。
ここの森は地図が最初のポイントしか置いてないから、
ほんと不親切。
ルートは自分で見つけろってこと!??


今度は、ルートを逆回りで試してみることにする。
お陰で1時間のつもりが、2時間の散歩となりました。
お疲れ様でした。





2013年5月7日火曜日

ミスターミニット

カキンっカキンっカキンっ

あー品のない嫌な音が聞こえる。
とうとう来た。
私の靴のヒールの釘が出てきた。
5mmくらいの ゴムがすり減り、
釘の頭が出て、それが地とこすれて金属音を響かせる。

私、その音大嫌いなんですよ。
なんだか、
自分が歩くたびに、地球にムチ打ってるような、
とても罪悪感を感じる音。
胸の奥からむずがゆくなります。

ということで、「そうだ、靴修理をしよう」と思い立ち、
学校帰りのショッピングセンターになんと、
おなじみMISTER MINITがあるのを発見。
さっそく行ってみた。


こちらのミスターミニットには、
職人を思わせるおじさま3人がいました。
私は、直前に調べた単語をつかって、
あやしくヒールのゴムを修理してほしいといってみると、
とりあえず通じたみたい。
「今履いている靴なんだけど、いい?」
「いいよ」


そう、ここで私はスリッパを待っていた。
しかしそのサービスはないみたい。
スリッパという単語がわからなかったので、
なんとも言えず。
おじさまは、近くのいすを指差し、
「そこに座るといいよ。」

あ、はーい。

暇なので、あたりを見回していると、
ここのミスターミニットでは、靴修理・鍵づくりだけでなく、
こんなサービスもやっていることを知った。

そう、スマートフォン修理。
確かにこっちの人、カバーもせず、液晶保護シートなんかもしないから、
結構割れている人をよく見る。
こういうところで直せるんだーと思っていながら、
待つこと10分くらい。

とても綺麗に仕上げてくれました。
値段は12.90€(約1,677円)。
日本のミスターミニットだと、1,249円だから
ちょっと割高。
日本橋三越紳士靴売り場の靴修理は、
スリッパも出してくれて、950円なのに…。
落胆。。。でも仕方ない。

そして職人おじさまに、
「マダム、よく運転するの?」と聞かれて、
「いいえ、全くしません。」と私。
「だって 、ヒールのここ(胴部分)が削れてるからさー、
運転する人はここよく削れちゃうんだよね。」

ほーっ。
確かに、営業で車運転していたときには、
そこの上皮がよく削れていた。
 だけど、ここに来て運転なんかしてない。

ふむむむ…
さて、思い当たるのは、
石畳の目地隙間に何度も挟まったこと。
そうよ、目地よ。
しかも深い目地だから、えぐれるのよー!!
ピンコロ石ーーっ!
って言いたかったけど、まったく単語が思い浮かばず
言えませんでした。

彼には、運転だけでなく、
目地にはさまるとそうなるという現象を
靴修理職人として
もう一つ知っておいてほしい。
いつか、言おう。


帰りは、クッションあるヒール音が、
私の心を安らかにしてくれました。
おまけに天気がいいから、
今日の一歩は一段と大きい。








2013年5月5日日曜日

お庭好き

Rouennais (ルーアンの人)はお庭好き。
他をあまり知らないので、とりあえず限定しました。

昨日、近くの…といってもバスと徒歩で30分の
「LECLERC」というショッピングモールに行きました。
そこでは、生活に必要な物を一通り買いそろえられます。

 その一角にホームセンターらしき、
園芸関連に特化した「jardi」というお店がありました。
早速、探検。


たくさんの花と観葉植物

カラフルな花卉、大きさも色々豊富
ハーブや野菜の苗
すごい!トマトの苗別性質比較表
 そう、花だけでなく、
家庭菜園(Potager=ポタジェ)用の苗もたくさん。
日本でももちろんあるけど、
種類や置いてある量が想像を超えている。
こんなにあると、なんだかやりたくなってきます。

そういえば、
彼らは、少しでも晴れると、
芝刈りを始める。
その後に漂う香りがたまらなく新鮮。 
お庭のお花も誰かに見せるかのように
いつでも綺麗に保っている。

買うだけでなく、きちんとお手入れして、
育てるのを楽しんでいるんだと、
心の豊かさに気付かされます。

ただし、うちのホストは若いから?例外。(笑)


ちなみに、Jardi には植物だけでなく、
お庭に飾る置物もありました。


↓↓目立っていたのはコレ↓↓


約5,000円で買える仏陀のあたま

そう使うのか…

そのセンスが圧巻しておりました。
東洋ってそう見えるのか。









2013年5月4日土曜日

タタカう

あらゆる国からフランス語を学びにくる語学学校。
私のクラスは大体10人で、
ほとんどスイス人、それとサウジアラビア人がいる。
最近はリビア人が何故だか多いけど、
うちのクラスにはまだ来ていない。
アラブ系の人は医学系職業の人が多く、
なおかつ家族連れが多く、
集団を見ると学校に行くのがちょっと怖いときがある。


そんなコワモテの彼らと話すとき、
かわいらしくも日本語を言ってくれるときがある。
サウジの彼は、次の言葉を私に述べました。

「はじめまして」
「こんにちは」
「タタカう」

「タタカう? Comment(コモン)???」
改めて聞くと、「戦う」だった。
もちろん、それを知った出所を知りたかったので、
確認のため聞くと、

「ONE PIECE」

でたー、マンガ。

サウジでは、「NARUTO」と「ONE PIECE」が流行っているらしい。
あと、「マルコ(ちびまるこちゃん)」。
しかし、「はじめまして」、「こんにちは」の次に、
その顔で「タタカう」って言われるとやっぱり怖いー。


「ONE PIECE」は私も読んでいるので、その面白さはわかるし、
それが世界で人気ということは、宗教関係なく
人類皆兄弟なのだと改めて思ってしまう。
尾田栄一郎氏は、人類皆兄弟の倫理法則をマンガで伝播している。
だって、あの世界が理解されているんだから。
ある意味、聖書です。
日本マンガの威力はホントすごい。

さて、そんな「ONE PIECE」も「NARUTO」も、
当然フランスでも人気。
この間、子供向け本屋に間違って入ったら、
ONE PIECEを釘付けになって、
座って読んでいる少女を数人見た。
 今65巻が最新みたいだったから、
1年くらい遅れて彼らは読んでるみたい。


今日も、テレビを付けたら、
「ONE PIECE」がやっていた。
こちらのテレビは局数が多いからか、
一度にCMなしで、4〜5話放送する。
とりあえず知っているけど、折角なので見ました。

アロンとONE PIECE視聴。
じきにリラックス。
 
私は、「ONE PIECE」見ながら、アロンをなでなでマッサージ。
アロンは 「ONE PIECE」を見ずに、このダラダラモード。

なぜかたまに私に戦いを挑んでくるこの彼と、
和平を結びたい。


 





2013年5月2日木曜日

寒と温


本当に寒い。
今日はメーデーで、学校も休み。
よかった、休みで。
というくらい雲も厚く、冴えない一日だ。
テレビでは16度というが、全然その気配がない。
エミリーによると、去年の4月は暑くてTシャツだったという。
考えられない。

今日の私はといえば、
明日急にフランス語のテストを受けることになったので、
外出控えて、こんな時だけ猛勉強。
それがよかった。本当に。
一日部屋にいるのも、運動不足になるので、
晴れれば、近くの森にでも散歩に行こうと思っていたが、
寒い故、断念。

そういえば、先週のあたたかさで、
お庭のLa ceries(スリーズ)の花が咲いた。




あー、今日はこの青空が愛おしい。
写真にあるこの薪は、ジェレミー(旦那)が
夜暖炉でたくために庭で干していた様。
彼は、火を保つのがとてもうまい。

今日も寒いので、暖炉を使っている。
薪のパチパチという音と、
何とも言えないスモークの香りは、
かつて私も狩り生活をしていたのか、
とても落ち着きます。

寒くていいのは、
これくらいかなぁ。

加えて今日は、体を暖めるために、
白湯を2杯飲みました。

エミリーに言わせると、
お湯を飲むのは信じられないと。
彼女には、こんなところが、
カルチャーショックのご様子。

まぁ、毎日コーラ飲んでる人には、
飲めない代物だろうなぁ。

寒いから、チャピーも隙あれば日向ぼっこ。