2013年6月30日日曜日

マ・ジョルネ・デルニエール


とうとうルーアン最後の日を迎える。

いつも通り起きた。
いつも通りストレッチした。
いつも通り朝食食べた。

さて…
今日がいつもと違うのは、パッキングをしなければならないことだ。
イメトレは散々してきたから、バッチリ。
あとは体を動かすだけ…なのだが、今市気が進まない。

気晴らしに、
バスで2時間程度のショートトリップをしてみた。
最後のローカルバス旅。

歩道のないところを歩く。左にはポピー畑。


最終地ベルブフ


偶然見つけた大好きなシャトー


なんとなくテンポがいいので、帰りに土曜朝の市場にも行ってみた。
そしたら、きれいな花たちが売っていたので、
フランス人のように、買ってみることにした。


マルシェ・サンマルタン



ス ソン マニフィーックってずっと言ってた。

ボタンとダリアが花屋で光ってたので、
ブーケにしてもらいました。
manifiques(マニフィーック)♪


エミリーとジェレミーに何かしたかったけど、
エミリーはお酒飲めないし、
ジェレミーはお菓子好きじゃないし、
あんまり高いものは、引いちゃうだろうし…
ということで、お花が結果的によかったかもしれないと思った瞬間でした。
気まぐれでマルシェに行って良かった。


その後やさしいジェレミーは、
SMIRNOFF VODKAを差し出し、飲むかを私に尋ねる。
ちょうど私もワインをきらしてしまったので、 いただきますっと返答。


Sante!(ソンテ)といつも通り乾杯の挨拶を私が言うと、
ジェレミーは、
Ta journée dernière( タ・ジョルネ・デルニエール)!
くにこの最後の日に…と付け足した。


えーーーー
それ言っちゃうの、やっぱり。
悲しいかな、ウォッカコーラ二杯をのどに通しました。
あー、寂しい。
二匹の犬ともお別れ…。
いやです。


もはや私のチャピー


持って帰りたいアロン、スーツケースに入れてみる。


でもパリにいる間、ココまた戻ってくるし。
12平米の小さ過ぎるステュディオにも遊びに来てくれるって言うし。
ジェレミーとは一緒に仕事するって約束したし。

とにかく今回は
ステキなファミリーに囲まれて
健康的で幸せな11週間でした。



明らかに私、黒いですよね?

口をへの字にしつつ、
意地でパッキングは終わらせました。
でもって明日から、ボルドーに小々行ってみます。
 


2013年6月29日土曜日

ラ・ポスト

La Poste(ラ・ポスト)
はい、これは郵便局のことです。

来週に帰国を控え、今週末にRouenを一足早く出発する予定の私。
要らないとは言われる物の、買った方がいいお土産を買い、
これを私より早く帰国の途に就かせて、荷物を軽くする選択肢を取ることにした。
 
ラ・ポストには、Colissimo(コリッシモ)、
と呼ばれる送料込段ボールが売っている。
知人に聞いて、お得というのでこのシステムに乗っかることにした。
5キロまでの荷物で約40€(約5,200円)。
空港だと確か1キロ1,500円〜2,000円かかるから、 まあお得といえばお得。


真ん中がコリッシモボックス。アジア圏は赤。


昨日の朝、近くのラ・ポストに行き、コリッシモを購入。
郵便局員は、丁寧に箱の折り方を教えてくれ、
伝票の書き方を教えてくれた。やさしい。

午後に予定のあった私は、
12時に一旦閉まるラ・ポストの営業時間を気にしながら、
体重計で大体5キロという重みを調整しながら、荷物をまとめる。

そして11時40分には家を出て、5キロの荷物を抱えて、
競歩並みの速度で歩く。
近くのラ・ポストは普通に歩くと、15分くらいの距離にある。
これだとギリギリ行けるか。
担いで走ろうと思ったけど、アジアの飛脚みたいだからやめようと、
そこは30歳女子の心を忘れない。 

しかしそれが間違いだった。
なんと着いたら、入り口付近にいるおばちゃんに、

「C'est déjà fermé」(もう閉まったわよ)
「…」

えーーーーーー!
こんな汗かいてるのに??

ガラスドア越しに見える郵便局員は、首を横に振っている。
あなた、私が汗かいて5キロの荷物抱えてるの、見てるでしょー??

すると、近くの教会の鐘がなる。
えー?12時の鐘、今鳴ってるけど??どういうこと?
はい、もうダメです。
お役所仕事ですから、日本と同じで融通効きません。
きっと12時手前で締めて、長居しようとする客を追い出すつもりなのです。
2時間も休憩とるのに、そこまでするとは。
私もなかなか甘く見ていました。
この鐘の音が、私の心をなだめるようにカーンカーンと鳴り続けています。

はー。
やっぱり、だめー?
ふー。

なんとも言えないやりきれない感が突如体の疲労感をよみがえらせたので、
とりあえずは放出した酸素を取り戻そうと、
必死で呼吸をし、状態を整える。


肩を落としつつ、歩く帰り道には、
行きがけに荷物を持って小走りしている私を見ていた庭師が、
どうした?何してるの?と言わんばかりに、視線を投げ掛けてくる。


そうなの、間に合わなかったのー!


結局、今日の朝もう一度持って行ったら、
実は7キロあったことが判明。
家とラ・ポストは重力が違うんだろうか?
ただ、家の体重計は、0キロ〜10キロまでメモリがなかったから、
凡そ半分のところで5キロと踏んだのが間違いだったか。


しかし、7キロ抱えて歩いていたとは。
嫌みなトレーニングをさせていただきました。


あとは、無事に荷物が届くのを期待いたします。
じゃないとお土産は本当にありません。


お空はピーカンでした。







2013年6月23日日曜日

ステキな旦那

先週の金曜日にお宅を訪問してきた。
お宅の主はNathalie(ナタリー)。
彼女は私の通う語学学校の先生で、私が一番信頼している先生だ。
知的で授業の展開は、かなり計算されている。そして面白い。

授業時間外は質問しないでねオーラがある先生たちの中で、
彼女は熱心に質問に答えてくれる。
今回インテリアデザインの学校へ提出した履歴書やモチベーションレター等も
彼女の類希なるフォローアップがあったからこそと思っている。


数日、その彼女を指名して個人レッスンを受けていたのだが、
テーマを建築にしてしまった所為か、Nathalieも分からないことが出てきた。
そこで旦那が、Maçon(マソン/石工・左官工)であるので、
彼に聞くと早いかも…となって、彼女のおうちに訪問することになったのだ。


旦那さんと2人で数年かけて試行錯誤してつくった家らしく、
何がこの目で見れるのか、楽しみでしかたなかった。

南西からの陽が強く差す。テラスにはコンクリ生成器が。

120坪くらいはあろうかという大きな敷地に、
35坪くらいの家が立っていた。
南西側の敷地の大半は育ちっぱなしの花壇と、
手入れを忘れてしまって、力のあるハーブだけが生き残る野菜畑、と
とってもナチュラル。
そこに赤く日焼けして、笑い皺をみせるステキな旦那さん、登場。


Enchanté(アンシャンテ)


地下のカーヴから、
1階、2階と3層を案内してもらって随所に
彼らの好みやオリジナリティを感じる作品を見せてもらった。
たくさんあるけど長くなるから、2つだけ紹介します。


サイドテーブルにはおしゃれな水タバコ。


まず一つ目。
上のサイドテーブルは、
階段の手すり(金属製)と余ったブリックで作ったハンドメイド作品という。
そんなこともしてしまうんですか。
器用な旦那をもつとこんなことも余り物でできるのか…と
思ってしまった瞬間。センスと技術の問題ですね。


もう一つは、このバー。
以前の家を解体する時に出た古材(16世紀もの)を使ってフレームを作り、
その隙間に薄く削ったブリックを重ねモティーフを作る。
この重ね方は15世紀〜16世紀に立てられた Normandie地方の
Manoir(マノワール・中世の領主の館)でよく使われたモティーフ。
どこかのManoirを見に行ったときに、気に入って再現したのだという。
というか、自分で再現できちゃうからかっこいい。


おしゃれなミニバー。

縦木と横木に刻まれたサイン、見えますか??


そして 職人を思わせるのが、このサイン。
古材同士を繋ぐときに、接続位置を間違えないように、刻むサイン。
職人によってサインは違うという。
きっと日本だと、こういうのは後で釘隠しみたいなもので隠したり、
消えるように墨で書いたりする。
傷物といえばそうだけど、
誰かが労を費やし作ったものなのだということが
改めてわかるから、私はこの愛着のあるシルシが好きだ。


あくまで自然なもの、オリジナリティの大切さを作品を通して教えてくれたdeloy夫妻。
やはり家には人間としての知恵が集結している。
そこを知ったり、読み解くのが面白い。


そうそう、最後にもう一つ。
Nathalieが今日雨が降るか降らないかを判断するのが、
玄関先にあるこの松ぼっくり。


右の松ぼっくりが反応がいいらしい。


松ぼっくりは、種子を遠くに飛ばすのに、湿度の低い日には開いて、
湿度の高い日には縮むという習性があるという。
聞いたことあるような?
なので、朝の松ぼっくり開き具合を確認して、
傘を持つかどうかを決めるそう。


そんな自然を利用した独自天気予報をするNathalie。
確かにフランスのmétéoよりあたるかも。
しかしこの情報を仕入れた先が、
道端でおじいさんが子供に話しているのを偶然聞いたからだという。
それを聞いて確かめている堅実なNatalieも大好きだ。
最後の最後でフランス人らしい
L'art de vivre (ラールドヴィーヴル/暮らしの術)を
知る貴重な一日だった。


最後は3人でご自慢のCave(カーヴ)から取り出された
1999年のChablis(シャブリ)を飲んで乾杯!

 






修了

やっと終わった語学学校。
10週間は小々長かった…。

素晴らしいフォローをしてくれるNathalie(ナタリー)と
同い年で2人の子持ちでもあるアタマの切れるBenedicte(ベネディクト)。
この2人の先生に出会えたことが、
 ここに学びに来た甲斐があったと思い返せる。
  

ちゃんとお免状もいただきました。
ところが、このお免状よく見たら、まぁ間違いの多いこと。
名前は間違ってるわ、受講時間数は全然違うわ… 
そういえば、前にも同じクラスの子が、
名前が間違っているって言っていたことを思い出す。


失笑


別に効力もないから新しいのは要らない。
最初から最後まで、
この学校はミスが本当に多いのが痛いところ。




最後は何となく残念な終わり方でした。


2013年6月18日火曜日

シャンティイ城-Ⅱ

シャンティイ-Ⅰではシャンティイ城とお庭の記録をした。
ただこのシャンティイ城、知る人ぞ知るシャンティイ競馬場を敷地内にもっている。
そして別記載する理由は、当然予想外のことがあったから。

なんと、私が行った6月16日は
年1回開かれるPrix de Diane(ディアヌ賞)と言われる競争が行われる日で、
今年で164回目の開催だという。
なんと1841年から続く行事らしい。
30年しか生きていない私が、3ヶ月程度しかいない今回の滞在で、
偶然にも164分の1を見れた。
ラッキー。
(ただ後でその事実を知りました。)


とにかくおかしいと思いはじめたのが、
Paris-(Gare de Nord-北駅)から
Chantilly-Gouvieux(シャンティイグヴュー駅)の車中、
やけにでかいデコラティブな帽子をかぶって、おめかしした女子が
発車時刻がせまるに連れて、急増していったことだった。


久しぶりにおしゃれなフランス人をみた。
きれーいと口に出してしまう程。
容姿は当然スタイルもいいし素敵だが、
ネイルをしだすわ、スカートはいているのにひざをガツーンと開くわ、
残念ながらとにかくお行儀が悪い。
私を含め普通の乗客はただそれに驚く。


んーシャンティイ城は結婚式もやるって聞いたから、
今月は6月だし、今日はウェディングでもあるのかと解釈。
Chantilly-Gouvieuxに着いてから、
Chateauまでは徒歩で約25分くらいということだったので、
その人たちの群れに紛れて、
きょろきょろジェンヌたちのファッションを見て歩くこと約10分程度…。
彼女達はピンヒールで砂地をガシガシ歩くので、勇ましい。

前の彼女は、頭に黄色のエッフェル塔が刺さってた。

目の前には青空とギャロップが!

会場案内図。Les passions de Dianeと書かれている。この時もよくわからず。
みなさんドレッシーな服装でピクニックです。これがパリ?


私はよくわかっていないので、
とりあえずこの場を通って少し雰囲気を味わいながら、
まっすぐシャトーに向かいました。


後で調べたら、これらのおもしろい帽子の実績は、
エレガントな帽子コンテスト(かなり意訳)があったからだという。
様子はコチラで動画アップされているので、
見てみてください。


ちなみに、Simon Bakerがゲストで来ていたらしい。
えーーーー。
丸っこい地球で、こんな同じ点に存在していたとは。
甘いマスクの彼を拝めなかった。くやしいぃ。


そこまで求めたら贅沢よね。


ただ、帰りの電車のチケットがこの人の多さで、
40分待たないと買えませんでした。
強い日差しにもあたっていたので、夜はボロボロ…。
ついでとはいえ、
しかしながら、またもやよい冒険でした。




シャンティイ城-Ⅰ

Franceに行ったら、
行きたいと思っていたChateau Chantilly(シャトーシャンティイ)。

一つ目の理由は単純。
フランス語でホイップクリームをcrème chantilly(クレームシャンティイ)という。
ここでもう分かった人もいるかもしれないが、
そう、名前の由来はこのシャトーから来ている。

17世紀半ばに、François Vatel(フランソワ・ヴァテール)という宮廷料理人がいた。
彼は、太陽王ルイ14世の財務官Nicolas Fouquet(ニコラス・フーケ)に仕えた後、
Nicolasの失脚により、ルイ14世の遠い親戚のコンデ公に仕えることとなる。
その時にChantillyでホイップクリームを開発した人物と言われている。

そう、皆さんもきっと好きなあのホイップクリーム。
メレンゲ用の卵がなくて、代わりに生クリームを砂糖とともに泡立てみたら、
ホイップクリームになったとか。
とにかく、今私たちがホイップクリームにありつけるのも、
このVatelさんの思いつきのお陰なのです。

ちなみに彼は、コンデ公の名誉回復のために
ルイ14世を招いた3日3晩のパーティで、
注文した魚が予定通り届かなかったので、自殺した。( ! )
なんたるプロフェッショナル魂。
フランスの郵便事情はそのころから困りもの。

Chateâu de Chantilly 水辺に浮かぶ城



2つ目の理由は、
André le Notre(アンドレ・ル・ノートル)設計の庭を目にしたかったから。
彼は、フランス式庭園の基礎をきづいたといわれている。
尚、今年は生誕400年らしく、expositionが各地で行われている。 ラッキー。

大きすぎてフレームに収まりません。

部屋から南側の庭を覗いた様子。


この庭は前述のコンデ公が、Le Notreにオーダーした。
彼のキャリアをさくっというと、
Nicolas Fouquetの 
Chateâu Vaux le Vicomt(シャトー・ヴォー・ル・ヴィコント)で
庭の設計を行い、
その出来がルイ14世に評価され、直属の庭師となり、
チュイルリー庭園やヴェルサイユ等を手がけていく。

ちなみに企画をしたNicolas Fouquetは、
そのシャトーの出来映えが良すぎて、
シャトー完成パーティーに招いたルイ14世の嫉妬を買い、
横領疑惑を掛けられ、投獄。そしてそこで命を落としている。
目立ちすぎてもいけない…難しい。

彼の想像力・デザイン力は、当然評価されるものと思うが、
何よりもこの大きい庭を
アナログな測量器で、計測し、配置を行ったその技術の正確性に圧倒される。
なにせ、最新技術を投入して40坪の敷地を測量しても
間違っていることもある。(笑)
ここもプロフェッショナリズムの違いなのか。

3つ目はお約束。インテリア研究のためです。
インテリアデザインを行う上で欠かせないのが、本物を見ること。
特に城となると、
各地からプロ中のプロである職人がつくった家具や
手がけた内装をみることができるので、またとないお勉強の場所です。
特にコンデ公は芸術に造詣があったようで、美術品が数多く展示されていました。

一脚ミニチュアで欲しい。ルイ16世様式のいす。

あまりのステキさに卒倒しそうになった書庫。勉強したくなる。

狩猟がテーマの城ならではのライオンの剥製。ガオッ

ということで、日本で皆さんが暑さに苦しんでいる中、
意外にも冷房の効いているシャンティイ城訪問を楽しんでおりました。
私はこんな贅沢な経験していいのでしょうか??と思ってしまいます。
ただリスクは掛けてますからねー。
これまた大きな収穫です。

そしてシャンティイ城Ⅱに続く…



一段落…

今回私が、語学留学含め立てていた目標は4つ。

Resolution-Ⅰ
次のインテリアデザインの学校を決めること。
道のりが長かったことも以前皆様にアナウンスいたしましたが、
これは6月5日に達成。


Resolution-Ⅱ
フランス語のテスト(TCF)でB2を取ること。
これは先月5月24日に受けていたが、
先週6月14日に結果が到着して、嬉しいことに達成。
これも道のりが長かった。(笑)
しかし勉強して1ヶ月と少しで達成してしまったことに、
今までいかに勉強が足りていなかったかを痛感。

ちなみにフランスの大学(学部)に入るには、1つ上のレベルのC1が必要。
ただ、B2とC1の壁は非常に大きい。
またB2と一つ下のレベルB1の壁も大きい。
なぜなら、建築やデザイン系の学部や特殊なスキルが必要な専門学校は、
入学基準がB2である。
B1だと、 学ぶことさえもできないからだ。
これは大きな違い。
なので、達成できたことに乾杯したい。

お約束のワインは6€のボルドーで。



Resolution-Ⅲ
学校が決まったら、できるだけ滞仏中に次の住まいを見つけること。
住宅業界に勤めていた経験があったからこそ、
物件を見ずには決められないと思っていただけに、
冷淡な仲介業者のクロージングを前に、
先週末、Parisに物件を見に行って即決しました。
6月15日達成。

小さいけど(7畳ないところにベッド、机、ミニキッチン)、
ロケーションもいいし、きれいだし、比較的安いし、
最上階だし、静かだし。
所有者のマダムが下の階に住んでいて、
またこの人がとても素敵で魅力的なパリジェンヌ。

机は大好きなカウンター型。

ひとめぼれしたエントランスのライトブルー

穏やかな空間の中庭



パリでの物件探しは色んな意味で大変という中、
こんな物件はなかなかないと思い、(思い込んで)、
決めてしまいました。

手付金も払ってしまったから、これで学生ヴィザが下りなかったら、
お金かかるけど観光ヴィザで渡仏する腹括りです。
 


近くのスーパーを物色。大好きなActiviaイチジク味は、ルーアン価格の1.31倍。高い…。



Resolution- Ⅳ
多少お金を使っても良いから、地域性を感じる旅をすること。
これは常に遂行しています(笑)
今回のパリ訪問でも一つシャトーに赴いたので、
それは別に記録いたします。


後は、日本に帰ってからのヴィザ取得にかかっている。
んーーー。どうなることでしょう?
何とかしましょう。


私の人生は常に予断ならないが、
とりあえず、一通りやらなければならないことができたことに、
一段落。ふゅー。
あとから公表するのはセコいといえば、セコいけど、
ともかく自分の頭の中のチェックリストの□にチェック入りました。


今週で最後となる語学学校。
ようやく落ち着いたので、これから再度勉強に力を入れたいところです。






2013年6月15日土曜日

一難去って…

先週の今頃は、学校からの通知をもらって気分が高揚。
そしてそんな浮かれた私の目を覚ますかのように来たのが、
次の障壁。その名はVISA。ヴィザ。

そもそも今回の計画はワーキングホリデーヴィザで行く気だった。
ゆるい制約で1年間も滞在を許可される上、
気兼ねなく働いていいVISAだからだ。
おまけに31歳を迎える月までに、一生に一度しかとれない貴重な一手だ。

私の人生、スムーズに行った試しがない。
それでも、もちろん満足はしている。
30年間私として生きてきた経験から、
今一度念のため調べていたら、なんとまぁ、
下記記述をネットで否が応でも見なけばならなかった。

「フランスについては、2013年度から専門職(調理師、デザイナー、技術者、職人、建築士など資格を必要とする職業)での就労が完全に禁止されることとなり、日本で専門職の職歴や資格があったり、査証申請の際に提出する動機作文で専門職の活動を窺わせるような申請者に対しては「私はフランスでは専門職として働かない」という署名付の宣誓書の提出がフランス大使館から要求され、宣誓を拒否した場合は査証申請が却下される。就職や研修、アルバイト、ボランティアなど形態に関係なく、少しでも専門職に従事しようとする申請者に対してワーキング・ホリデー査証は発給されない。」(Wikipedia, "ワーキングホリデイ")

それって…
それって私にあの発給の難しい学生ヴィザで行けってコトでしょうか。
えぇ、そうです。
次の試練が与えられました。


フランスで働いちゃあいけない。 


何が魅力でフランスに来たかって、
言葉だけでなく、やっぱりデザインの世界でキャリアつめるからでは???
フランス人、やっぱりセンスが独特で面白い。
とりあえず討論するあの人たちは、見事な緊張感と連帯感を生み出す。
そんな彼らの文化・生活スタイルを知りたいと思ったことが負の根源なのか。


サルコジ〜オランド政権では、
特に外国人労働者に対して厳しい状況が続いているようだ。
なぜって優秀な外国人が特にフランス人が得意とする専門職の雇用口を
奪っているからという。
客観的にみるとフランスは失業率11%台で世界で見ても異様に悪い。
まぁわからないでもない。
ただ週35時間労働をやめて、もっと生産性をあげて経済力増せばいいんじゃないの?
ちなみに日曜日にフランス人が働くことは特例を除き禁止されている。(笑)


尚、オランドさん、実はルーアン出身で、
私はルーアンの経済に貢献しているって言うのに、
残念な結果となりました。
バーで彼らに会ったら、何て言おうか。
今のうちから考えておこう。


ということで、結局学生ヴィザで行くことになりました。
この申請がまたややこしい。 
そして、学生ヴィザは申請しても発給されない確率が高いという。
しかも今回私には時間があまりない。
んーまたもやリスキーな香り。


ところで今週のクラスのテーマが「L'apparence(外見)」だった。
私に難題を挑んできたムッシューサルコジもムッシューオランドも
政治家になるにあたって見た目にコンプレックスをかなりもっていたらしい。
サルコジは「チビナポレオン」と言われた。
オランドは「大好物がPepito」というおでぶさんだった。


私も大好きpépito。


そんな彼らのキャラクターを「人形劇」にして
嘲笑う風刺的な、パロディー的なvideoを見た。
1年前位に流行っていたCarley Rae JepsenのCall me maybeをアレンジしている。

内容の大筋は、

至って話題に乏しい左派オランド政権に対して
TF2(フランス国営放送)のジャーナリストたちがネタを探しているところに、
「そうだ、スキャンダル豊富なサルコジに戻ってきてもらおう。(いやだけど)
携帯手に取って、さあ彼に電話をしよう♪」というもの。

↓↓↓
こちら
(日本でも多分見れると思うのですが…)


こういうの見て笑うしかない。
前向きに。









 

2013年6月9日日曜日

ラルマダ

最初聞いた時は、ラマダーンだと思った。


6月6日〜16日までの10日間に
l'Armada(ラルマダ)」というイベントがルーアンで開催。
イスラム教でもない人たちが、  その期間中断食するのかと思いました。
もちろん、違う。


コトの発想は、ニューヨークにある自由の女神像に因る 。
1886年フランスがアメリカの独立を祝して、
友好の印として送ったあの自由の女神は、
なんとルーアンから出発し、大西洋横断を成功させたそうだ。
(はい、もちろん知りませんでした。)
そして100年後の1986年に記念にイベントを計画したのが
2人のルーアネー(Partrick HerrとJean Lecanuet)。
世界中の船をルーアンに呼んで、この企画を成功させたのがきっかけ。
それから毎年開催されているようだ。


l'Armadaという言葉は、 もともとスペイン語で
艦隊という意味らしい。
ウィキで見てみると、
アルマダの海戦という16世紀にあった
イギリス対スペインの戦いがあがってくる。
スペイン無敵艦隊の「艦隊」だ。


ルーアンには、7kmに渡る船着場、波止場がある。
そこにズラズラっと世界中から来た船がならぶ。
残念ながら、自分が見たときには、
帆がはられていなかったので、イマイチかっこよくないが、
迫力は満点。
リンクでは、帆がある状態が見れます。


それぞれ個性をもった船がズラリ。シルエットしか見えないけど(笑)


暑いから、カフェはアルコールを飲む人でにぎわう。


みなさん、自由に船と戯れております。

2時間半ちかく、この日差しの中歩いていたので、
かなりこんがりと焼けました。
お顔にはサングラス焼けも然り。


このイベントでは、花火や1時間のセーヌ川周遊、コンサート等
期間中は色々と楽しめるようになっている。
昨日夜、花火を見に行ったが、予想以上にちっぽけで驚く。
日本の花火を見たら、フランス人はこし抜かすんじゃないかな…。


打たれるような迫力がない花火
しかし、
夜は夜で船がライトアップされているので、
とてもうっとり。
いい時期に来たと再確認。

Merci, Rouen!






2013年6月7日金曜日

私の春

とうとう、決まりました!
私の近未来は、フリーターになるかどうかの瀬戸際でしたが、
昨日Parisへ出向き、志望のインテリアデザインの学校で面談を行い、
その場で入学許可を頂きました!


ここまでの道のりは、本当に長かった…。
書ききれないくらい、どうしようもないネタがいっぱい。

ようやくたどり着いたParis-Saint-Lazaire

陽の恩恵を受けたチュイルリーでのランチ

気付くと、やっぱりエレガントなla tour Eiffel


そして当然、
これからの道のりはもっと険しいですが…
「日本人というより、アジア人の目として、他の生徒の良い刺激になってほしい。」
、とディレクターに言われました。
私、いきなりアジア代表です(笑)


ただ私もフランス人に学びたいからここに来た訳ですので、
思いっきり胸を開いて、来るもの拒まずくらいの勢いで行きたいと思います。


というわけで、まずは一安心。
ほっ

お約束のご褒美- 上品なSancerre♪






2013年6月4日火曜日

プチ・告知


突然ですが、
中学からの友人(YUKO)が、現在フリーランスで宝飾デザイナーをしておりまして。
彼女が同じ夢をもつアーティストと一緒にこの度、個展を開きます。



YUKOは、私が中学1年生の時にクラスが同じで、
席が前後だったのをきっかけに、仲良くなりました。
中学のときは、ほぼ一緒にいたほど、みんなに優しくニュートラルな彼女。
身長も同じくらいなので、見上げなくても、見下ろさなくてもいい居心地の良い彼女。
木工の時間に、私が正円を作ろうとして楕円になっていたのに、
隣でたわいもない話をしながら、きれいな正円を作っていた器用な彼女。

 
その彼女がつくる作品はもちろん、
シンプルだけど繊細でしっくりくるフェミニンな雰囲気。
彼女はMargaret Howellの洋服がとても似合うといえば、
共感していただけるかしら…?


YUKOとその仲間が制作した心のこもったハンドメイド作品が、
6月22日〜23日の間、
日本橋浜町(明治座の近く※リンクあり)の好文画廊で見られます。
この機会に、彼女たちの作品にぜひ触れてみてください。







好文画廊の前の池で、金魚たちもあなたを待っています。


à  bientôt!
(ア・ビアント)


2013年6月2日日曜日

エトルタ

印象派周遊ー第一弾をRouen,第二弾をGivernyとして、
第三弾のEtretat(エトルタ)に1日に行ってきました!

EtretatはRouennais(ルーアネー、ルーアンの人)の誰に聞いても、
行った方がいいと勧められる地名。
先日買った印象派ガイドブックにも、もちろん掲載。
ただ、交通の便が悪く、行きたくても足を出しにくかった場所。
古くは漁師町として栄え、
現在ではリゾート地として人を呼び寄せております。
(結構、印象派画家たちの貢献度は高い。)

Claude Monet, Bateaux sur la plage à Etretat,1885


しかしクラスメートのアメッドが、
今週の遠足がEtretatであることを
木曜日に教えてくれた。
しかも残り1席しか空いてない!!
ということで、ちゃっかり私は便乗することにしました。
ラッキー。


週末となると一気に交通の便が悪くなるので、
集合10時に間に合うように、乗換ポイントから
30分間近く早歩きして何とか集合場所の学校到着。
けど、当然のように、30分遅刻してきた
アラブの女子三人…。まったく。


しかしそんなことは忘れてしまうくらい、
Etretaはすごかった。
Rouenから車で約1時間半。
着くと、私は即座に2つある断崖の内、
 Falaise Avalと呼ばれる方に出向く。



美しいものを見るには、それなりのエネルギーが必要で、
切れる息をかばいながら、夢中で上って行きました。
崖の内側には、ゴルフコースがあり、
プレイヤーは景色を楽しみながらゴルフをしているようでした。
ただ、崖だし、風が強いですよ?

 
Le point de l'Aiguille et Le porte d'Aval




La Manneporte
断崖絶壁で、足下を注意しないと、
とくにロープも張ってないから、
超危険。
美しい物には、危険も伴います。

そういえば隣国イギリスのSussexにも
Seven sistersと呼ばれる崖がありますね。
様相は似ています。
ただ、岩に空洞というか、穴がなかったですね、確か。



La Manneporteを見ながら、ランチ。
 朝、急いでビール買って、正解だった!
CHICHIからもらったソムリエナイフで、
Duvelさんのふたを開ける。


あーおいしい。
ビールと一緒に、
Etretatの空気も一緒にいただきました。
(それって…?)


そして無口なスペシャルゲストをお迎え。



くわ?


滞在時間は3時間。
昼寝している暇もないので、
足早にその場を去り、もう一方の崖へ。


石灰質層がわかりやすく露出。


Falaise Amont

反対側に登る方がきつかった。勾配がなんたって急で…。
登る人は、休み休み、体をいたわりながら、進んでおりました。
お陰で今日は筋肉痛です。

反対側のFalaise Amontには、
Chapelle Notre-Dame de la Gardeと言われる教会があり、
結婚式が行われておりました。
でも新婦の姿が見えず終い…。
こんなところで式をあげるなんて、
とっても恵まれていますね。

本当は、夕日も一目見たかったのですが、
なにせ帰りの時間は決められている。
 ので、またの機会に??

いずれにしても、天気がよかったので、
Etretatを十二分に楽しむことができました。
私が撮った写真は301枚。

ご想像の通り、
帰りのバスでは、ほぼ全員が
爆睡。


運転手さんが言いました。
Vous avez bien dormi?
(よく眠れた?)


Bien sûr!!
(もちろん)