2014年8月20日水曜日

セレンディピティ

なんとなく気分を変えたいと思ったその日。

前々から新しい財布が欲しいと思って、
三越・高島屋を物色していたが、
ピンと来たのは8万円越え…
もちろん買えずに、
今の財布が汚くなってきたから、
新しいのに交換したいなー、したいなーと
思い続けて半年近く。

思い立ったその日にもう一度、チェック…。
あった!!
お手頃で、シンプルでエレガントな財布。

気分を変えたいから、どうしても欲しい。
だから、買った。
あの、汚いお財布とはおさらば。
見る限り、運もなさそうだ。

しかし、あの財布との付き合いも
約5年くらいだったかな。

同僚・飲み仲間と新宿・鳥茂で日本酒を嗜んだその日、
鳥茂の階段から、鉄の男プルプルが転けて、
踊り場に面するトイレに頭から突っ込んでいたその夜、
恵比寿で降りるはずが、終電で五反田まで行ってしまったその夜中、
私は財布を失くした。
次の日は、交番の警察官に頭下げて、
勤務地・新宿までの片道電車賃150円を借りた。
警察の冷たさを思い知った日でもあった。
友人のあたたかさを改めて知った日でもあった。
どうにもこうにも、私の不注意であることは確かだが、
お金払っても警察には本当にご厄介にはなりたくない。
150円の借用書を不本意ながら書かされたから、
当日返したわ。

そういえば、東京で財布戻ってこなかったの私だけ?

まぁまぁそんな機会で買った財布がもう卒業。
さよなら。

さて…手にした財布を片手に、
兜町周りで少し遠回りをして帰ることにした。
私が、将来テナントで入居したいと思っているビルの前を通り、
ガラス越しで格式あるそのレトロモダンなレセプションホールを食い入って見る。
憧れ。テンションが上がる。
きれいなものを見ると本当に落ち着く。

そのついでに、
小網神社が見たくなり、エネルギー補充のために寄ってみる。
ここは強運厄除と、ヒノキで作られてる木造神社建築が見所だ。
とくに、あの狭いスペースに
神楽殿までコンパクトにまとまっているところが、
都会の神社建築を見いだせてとっても好きだ。
18時手前に行ったが、
夏の夕方の神社はとても居心地の良い雰囲気を出していた。

後日撮影。18時くらいがよかったかな。


そして折しも万福舟乗銭洗弁天様がいたことに気付いた。
その日に財布を買った私は、
なんだかワクワクしながら、手持ちの小銭を早速清める。
もちろん、財運を清めた(はず)。
効果がでたら報告です。

さらに、この小網神社に、
予想だにしなかった
私のくもりきった頭を爽快にする名言ポスターが。

「人生最大の幸福は一家の和樂である。」(野口英世)

まるちゃんと「家族」について討議したとき、
もやもやして頼りない回答していたけど、
黄熱病の研究をしていた野口英世さんに、
はっきりと教えてもらいました。
そうそう、私は結局コレを望んでいるし、
世の中のコレを支えるために
住まいを提案する仕事を選んだ。



後で調べたら、その名言には続きがあったらしく、


「…円満なる親子、兄弟、指定、友人の愛情に生きるより
切なるものはない。」


そうです。Agree. D'accord.


ムムっ!