2013年5月7日火曜日

ミスターミニット

カキンっカキンっカキンっ

あー品のない嫌な音が聞こえる。
とうとう来た。
私の靴のヒールの釘が出てきた。
5mmくらいの ゴムがすり減り、
釘の頭が出て、それが地とこすれて金属音を響かせる。

私、その音大嫌いなんですよ。
なんだか、
自分が歩くたびに、地球にムチ打ってるような、
とても罪悪感を感じる音。
胸の奥からむずがゆくなります。

ということで、「そうだ、靴修理をしよう」と思い立ち、
学校帰りのショッピングセンターになんと、
おなじみMISTER MINITがあるのを発見。
さっそく行ってみた。


こちらのミスターミニットには、
職人を思わせるおじさま3人がいました。
私は、直前に調べた単語をつかって、
あやしくヒールのゴムを修理してほしいといってみると、
とりあえず通じたみたい。
「今履いている靴なんだけど、いい?」
「いいよ」


そう、ここで私はスリッパを待っていた。
しかしそのサービスはないみたい。
スリッパという単語がわからなかったので、
なんとも言えず。
おじさまは、近くのいすを指差し、
「そこに座るといいよ。」

あ、はーい。

暇なので、あたりを見回していると、
ここのミスターミニットでは、靴修理・鍵づくりだけでなく、
こんなサービスもやっていることを知った。

そう、スマートフォン修理。
確かにこっちの人、カバーもせず、液晶保護シートなんかもしないから、
結構割れている人をよく見る。
こういうところで直せるんだーと思っていながら、
待つこと10分くらい。

とても綺麗に仕上げてくれました。
値段は12.90€(約1,677円)。
日本のミスターミニットだと、1,249円だから
ちょっと割高。
日本橋三越紳士靴売り場の靴修理は、
スリッパも出してくれて、950円なのに…。
落胆。。。でも仕方ない。

そして職人おじさまに、
「マダム、よく運転するの?」と聞かれて、
「いいえ、全くしません。」と私。
「だって 、ヒールのここ(胴部分)が削れてるからさー、
運転する人はここよく削れちゃうんだよね。」

ほーっ。
確かに、営業で車運転していたときには、
そこの上皮がよく削れていた。
 だけど、ここに来て運転なんかしてない。

ふむむむ…
さて、思い当たるのは、
石畳の目地隙間に何度も挟まったこと。
そうよ、目地よ。
しかも深い目地だから、えぐれるのよー!!
ピンコロ石ーーっ!
って言いたかったけど、まったく単語が思い浮かばず
言えませんでした。

彼には、運転だけでなく、
目地にはさまるとそうなるという現象を
靴修理職人として
もう一つ知っておいてほしい。
いつか、言おう。


帰りは、クッションあるヒール音が、
私の心を安らかにしてくれました。
おまけに天気がいいから、
今日の一歩は一段と大きい。