2013年6月29日土曜日

ラ・ポスト

La Poste(ラ・ポスト)
はい、これは郵便局のことです。

来週に帰国を控え、今週末にRouenを一足早く出発する予定の私。
要らないとは言われる物の、買った方がいいお土産を買い、
これを私より早く帰国の途に就かせて、荷物を軽くする選択肢を取ることにした。
 
ラ・ポストには、Colissimo(コリッシモ)、
と呼ばれる送料込段ボールが売っている。
知人に聞いて、お得というのでこのシステムに乗っかることにした。
5キロまでの荷物で約40€(約5,200円)。
空港だと確か1キロ1,500円〜2,000円かかるから、 まあお得といえばお得。


真ん中がコリッシモボックス。アジア圏は赤。


昨日の朝、近くのラ・ポストに行き、コリッシモを購入。
郵便局員は、丁寧に箱の折り方を教えてくれ、
伝票の書き方を教えてくれた。やさしい。

午後に予定のあった私は、
12時に一旦閉まるラ・ポストの営業時間を気にしながら、
体重計で大体5キロという重みを調整しながら、荷物をまとめる。

そして11時40分には家を出て、5キロの荷物を抱えて、
競歩並みの速度で歩く。
近くのラ・ポストは普通に歩くと、15分くらいの距離にある。
これだとギリギリ行けるか。
担いで走ろうと思ったけど、アジアの飛脚みたいだからやめようと、
そこは30歳女子の心を忘れない。 

しかしそれが間違いだった。
なんと着いたら、入り口付近にいるおばちゃんに、

「C'est déjà fermé」(もう閉まったわよ)
「…」

えーーーーーー!
こんな汗かいてるのに??

ガラスドア越しに見える郵便局員は、首を横に振っている。
あなた、私が汗かいて5キロの荷物抱えてるの、見てるでしょー??

すると、近くの教会の鐘がなる。
えー?12時の鐘、今鳴ってるけど??どういうこと?
はい、もうダメです。
お役所仕事ですから、日本と同じで融通効きません。
きっと12時手前で締めて、長居しようとする客を追い出すつもりなのです。
2時間も休憩とるのに、そこまでするとは。
私もなかなか甘く見ていました。
この鐘の音が、私の心をなだめるようにカーンカーンと鳴り続けています。

はー。
やっぱり、だめー?
ふー。

なんとも言えないやりきれない感が突如体の疲労感をよみがえらせたので、
とりあえずは放出した酸素を取り戻そうと、
必死で呼吸をし、状態を整える。


肩を落としつつ、歩く帰り道には、
行きがけに荷物を持って小走りしている私を見ていた庭師が、
どうした?何してるの?と言わんばかりに、視線を投げ掛けてくる。


そうなの、間に合わなかったのー!


結局、今日の朝もう一度持って行ったら、
実は7キロあったことが判明。
家とラ・ポストは重力が違うんだろうか?
ただ、家の体重計は、0キロ〜10キロまでメモリがなかったから、
凡そ半分のところで5キロと踏んだのが間違いだったか。


しかし、7キロ抱えて歩いていたとは。
嫌みなトレーニングをさせていただきました。


あとは、無事に荷物が届くのを期待いたします。
じゃないとお土産は本当にありません。


お空はピーカンでした。