2014年5月28日水曜日

気の向くままに…

最近の天気は不安定であるが、
今日は朝から起きてとてつもない快晴だった。

朝4時から起きて掃除・洗濯をこなす祖母は、
朝6時には屋上に潔く干した洗濯物を9時前に取り込みながら、
いつものように自慢気に、
「天気が良いから、もぉ乾いちゃったわよぉ。」という。

それにも関わらずPCに向かって連日夜中まで
固い椅子に座り込みをしている私は体調が良くなく、
目をつぶって横になっている状態だった。

そういえば、最近夜ウォーキングもしていない。
やることがたまっていたので、夜ウォーキングに出て、
疲れて、シャワー浴びたら、寝てしまう事態を防ぐためだ。 (言い訳にも聞こえる。)

肩も目も限界に達して来ていることを危惧し、(おまけに気持ち悪い)
毎朝食べている雪印・恵ヨーグルトを買いに、
家を出た。

あぁ、お天道様がまぶしい。
歩くことを忘れていた私は、たった3分ほどのウォーキングで、
何かが目覚め、スーパーではなく、秋葉原方面に歩き出していった。
何となく。
そういえば、ミニストップがあったから、ソフトクリームでも食べようかな。
私はミニストップ・ソフトクリームが大好きだ。
その勢いを止めるかのように、中国人店員が、
「こ、ちぃらのバァンゴーフダェで、おマチぃくだSぁい」と私に諭す。
お待ちくださいも何もため息をつく間もなくすぐ出てくるとてもoいいoお店だ。
 どことなく、以前より黄色みがかり、
どことなく、甘くなったようなそのソフトクリームを、
ビジネスマンが行き交う通りで、自慢げに歩きながら食べた。
もぉ、さいっこぉ。
ミニストップ様、本当においしいソフトクリームを220円でどうもありがとう。
2014年モンドセレクション金賞を取ったそう。当然だ。

その勢いで、更に秋葉原方面に向かうも途中、
友人にもらったBalthus・バルテュス展のチケットを思い出した。
ので、もののついでに行くことにした。

上野まで歩くのは久しぶりだが、50分ほど歩いたことになる。
桜が散って、緑々した葉が、そして若干毛虫が気になる上野公園の道を
東京都美術館へ向かってひたすら歩く。





バルテュス展は、やっぱり行ってよかった。
私は、彼の落ち着いたトーンの色調とモダン過ぎないレトロ過ぎないスタイルが好きだ。
50年代、60年代スタイルのインテリアにとても合いそうな絵だ。
展示会を通して彼が大切にしていたことを知るととても好印象だった。
*ネコ好き
*自然の光を大切にすること。
*芸術家でなく、職人であることと言い切っていること。

ネコ好きなのは、絵をみているとよくわかる。
まず彼が幼年期に描いた絵もネコのミツ。ネコの自分勝手なところと気位が高いところが好きなんだそう。わかる、わかる。とってもわかる。

自然の光を大切にしてる理由は、色味を忠実に表したいからのようだ。
グラン・シャレーといわれるスイスの山荘アトリエには、
大きな窓があり、そこから降り注ぐ光をもとに、彼はカンバスに彩りを加えていたそう。
また会中に、2000年?に江國香織が彼に会うという企画のNHK番組が放送されていて、 インタビュー中に自分にあたるライトが強すぎて、
絵の実際の色が見えないことにキレていて、
江國香織がどん引きしていた。
光がないと物体は見えないが、光であればなんでもいいわけではない。
その画家ならではのこだわりがとてもよく共感できた。
日本の美術館や建築物では、暗くして大概スポットを当てることが多いけど、
必ずしもそれが、正しい絵の見方とは限らない。かっこはいいけどね。
それとコレとは別問題だ。

そして最後に、芸術家ではなく職人であること。
頭脳明晰といわれた彼は、優れた画を描くという評価に奢らず、
ストイックに技法を研究・改善し、より美しいものをつくることにこだわり、
昼間は絵を描き、夕方からは過去の画家の研究することを怠らなかったという。
自己研鑽を続けた彼を知った私は、とても勇気づけられた。

と、彼の生き方と画にインスピレーションを受け、
だるかった肩や目も一気に回復。
まったく暗示にかかりやすい体質だと思いつつ、
晴れた心のまま、多慶屋に行き、
破格のKILIクリームチーズを買って帰りました。

ルンルンで白ワインを一杯。

バルテュス、あなたのお陰で元気になった。
ありがとーーーーーー!