初詣に行く。
日本橋七福神巡りかどーんと一つ神田明神にいくか。
迷ったあげく、携帯も見たかったので、
アキバ近くの神田明神に行くことに。
ちなみに家は椙森神社(スギノモリ)の氏子。
お隣の神様にちょっと浮気。
都内では比較的大きな鳥居に親近感を覚えつつ、
心をワクワクさせる神社建築と邪気を払ってくれそうな朱を目の前に、
とりあえず写真を撮る。
上に重心がある楼閣。この下は今くぐれない。 |
脇にある入り口を通ると、左脇にある手水舎へ。
手を清めていると、隣に2人の若い学生っぽい男性が…。
「よくさぁ、ココでうがいしているおじさんいるじゃん?
あれ、間違ってね?」
「…」
私は、30代のおばさんですけど、
この会話の程よいタイミングで、口を濯いでおりました。
もちろん、うがいでなく、清めるために。
全く気にしない素振りをしました。女優です。
そこで口に水を含めて清めることを知らないのかー。
少なくともその現象が起こりそうな場所でそれ言っちゃだめでしょう。
後で連れに聞いたら、その男性たちは、
参道をのぼっていく途中に、
前を歩いていたちょっと動きの変なイケテない男子。
隣で私がやっていて、彼らはどう思ったんだろうか?
んー、
後で困るのは彼らだからまぁいい。
ただ彼らはなんで手を洗うのか知らないでやっているに違いない。
やるからには、難しいことではないんだから、理由を知っていてほしい。
少なくともおじさんはうがいをしていないということを。
ノリでやるんじゃなくてね。
日本の文化なんか、
きっと外国人の日本好きの方がよく知ってるという悲しさ。
結構ある。
親が色んな意味で教えられないなら、小学生のうちに英語じゃなくて、
こういう慣わしを教科書で全般的に教えて欲しい。
かくいう私も住宅メーカーに入って初めて地鎮祭の意味を知ったけど。
行為は知ってても、あくまで「ジチンサイ」だった。
まして地鎮祭に寺系、神社系、クリスチャン系があるなんて知らなかった。
今じゃ家が建てられない世帯なんてたくさんあるんだから、
存在自体、知らない子も多いはず。
そうは思いつつも、そんな手水での突飛な出来事に、
笑いを隠せず、2人で大笑い。
これからの商売繁盛・健康を祈願。
2月なれど、参拝客は結構いる。
そして神田明神・参道下にある天野屋へ。
テレビでも結構おなじみの甘酒屋さん。
町屋・商家建築は非日常的だから趣きがあって良い。
ほとんど黒っぽく変色したフローリングを
ギシギシ鳴らしながら働く店員さん。
接客は板間で膝座りするから、この目線がちょうどいい。
三和土と板の間の高さ関係が絶妙。
アルゴノミー(人間工学)って生活習慣から生まれているから、
やっぱり妙になっとくさせられる。英語だとエルゴノミー。
余談だけど、
今、170cmの私は150cmないおばあちゃん仕様のキッチンを使っているから、
毎度腰が痛い。計ったらキッチン高さ80cm。今の世界標準は90cmだ。
どおりで。
隣の喫茶の坪庭が、とってもミニマルで
よく見たらネコが2匹いて(笑)、より建物の時代の雰囲気を出している。
加えてそれがキレイに整えられていると気持ちがシャキッとする。
あまざけの天野屋 |
手に持ってもまだ熱い甘酒を少しずつススる。
耐えきれないので、連れに渡す。渡される。渡す。飲みきる。
あったかい。寒さがきついので、よりあったかく感じる。
こういう行事は、やっぱり心が休まる。
日本、大好きだ。
ちょっと遅いけど、これからまた11ヶ月がんばろっと。
お空を一年間眺めて来た私の正念場です。