2014年2月13日木曜日

モンルトゥールと大雪

Valise(ヴァリーズ)良し。
掃除良し。
忘れ物なし。


後はトータル30キロ以上の荷物もって帰るだけ。
早く帰りたいと思いつつも、
いざとなってはここで過ごした類希なる私の人生の一部に、
そう簡単にお別れを告げるのは心苦しいものです。


管理人とオーナーのマダムにお礼のお土産を買ったら、
手元には€20ほどしか残らず…。
たくさんの本とパソコン類を詰めた見た目より相当重い手荷物と、
予想25キロ以下のスーツケースを踏ん張って持って、
残り一枚のカルネを使い、Gare du Nord(北駅 )へ。
エスカレーターもエレベーターも充実していないメトロよりは、
バスは移動手段としてとても楽。しかもダイレクト。
一応Gare du Nordはターミナル駅だから、
スリがとても多いだが、
こんなに頑張って荷物を運んでいる私には、
目をかけないであろう。と、思いつつ…。


事前に空港までのチケットも買ってポケットに忍び込ませていたので、
イライラする切符売り場で立ち往生することなく、
余裕で移動。
私は国際便の場合、いつも1時間半前に着くようにしているが、
CDGだけはコトが違う。必ず3時間前に着くようにしている。
やはり規模が違うのか、相当人がいるっていうのが一つの要因と、
加えてカウンター(特にエアフランス)の人は、仕事が遅い。
もしくは、並んでいる人数に対して、働いている人が極端に少ない。



だからもちろん、平気で割り込む人も出てくる。
ごめんなさいとばかりの表情で、訴えればいいのに、
「25分待ったけど、もうこの足が限界なのよ!!」っておばちゃんが現れる。
いやぁ、いいたいことはわかるけどね…
キレてかかったら、そもそも割り込みしているんだから、
印象悪過ぎでしょう…。
ラテン系の女性に、悪態つかれていました。(笑)


そしてこの第一魔の入り口=チェックインカウンターを通り越しても、
次にやってくるのが第二の魔の入り口=出国カウンター。
ここもヨーロッパ組とそうでない組に振り分けられ、
ヨーロッパ組はとにかくパスするのが早い。
前者と後者を対応するカウンターの人の割合がとってもおかしい。
ので当然ここでも長蛇の列。


最後の難関は、手荷物検査。
私はココでワイン3本没収されたイヤな思い出がある。
前2本に並びすぎて、チェックインカウンターに戻る時間がなく、
敢えなくあきらめたが、搭乗後に1時間以上飛行機の中で待ったという
なんともやるせない思い出だ。
もう慣れっこの私は、手際良く、
パソコン、液体組、靴、ジャケット…と荷物をバラバラに置き、
何も問題がないかのように振る舞い、
自身も検査機を通過。


ココまで来たらもう終わり。
どっと今までの緊張から解放されて、
BADOIT Rouge(バドワ)を喉越し良く飲み込む。
色んな汗かいたから、気持ちいい。
搭乗時間まで、それでも30分しかなかったが、
最後のフランス滞在を楽しむ。


青空が私を見送ってくれた。
12時間のフライトは、エアフランスなので、不快適。
CAがほとんど男性だったのも驚き。イケメン不在。
私は通路側だったが、男性CAが皆ガタイが良いから、
ドシドシ歩いて、通路側に肘をついて寝ていたりすると、
お尻があたって何度も睡眠を妨げられた。あんまり謝らない。


ソウルで、コリアンエアーに乗り換えて、今度は快適。
CAは綺麗だし(みんな整形という噂だけどそれでも良し)、
機内もきれいだし、何となく明るい。
アサヒスーパードライがあったのが、
日本に近づいている気がして嬉しかったなぁ。
もちろん、ビビンバみたいな機内食といただきました!


事前に大雪情報があったものの、
フライト到着が昼だったので、問題なく成田に到着。
成田には雪が全くなく、(後で考えれば、処理されていた。)
大雪じゃないのかーって思っていたら、
京成線に乗って、一駅移動するとあたりはもう真っ白。
雪の降る中、肩が外れるくらい重い手荷物と、スーツケースを引きずるって、
雪の轍を作りながら、
やっとの思いで、帰りました。

スーツケースで雪かき

夜にはこんなに。

帰ると、
おばあちゃんがおでんを作ってくれたので、
父と3人で日本酒を嗜みながら、
寒の温を味わいました。