2013年12月30日月曜日

プラハの冬-パート1

学校最終日の20日、
うちの画伯が日本から来た。
画伯はパリに何度か来ているので、
パリで観光するより小旅行で違う国にいく案を飲んでくれた。
私はウィーンに行きたかったので提案したが、
チェコでという回答だった。
私も行ったことがないので、
チェコ(プラハ)に行くことに賛成した。



うちの画伯。プラハ地下鉄構内にて。
チェコといえば、
私の中ではドヴォルザーク、スラヴ民族と浦沢直樹のモンスターくらいしか
まずアタマに浮かばない。
飛行機と宿の手配だけした私は、すべてのプランを画伯に任せた。
だけど一応、行きの飛行機の中で、
彼女が持って来たガイドブックを30分くらいじっくり読んでみた。
なんとそこで、クリスマスはプラハ訪問で一番いい時期ということを知った。
画伯、ありがとう。

パリから飛行機で1時間半。宿へはそこから50分。到着時気温は0度。
地下鉄を出て街を見ると、これはこれはまた別世界。
フランスでもなく、イタリアでもなく、ドイツでもなく。
これがプラハか!!ドイツの街に似ているかなーでもカラフルな独特のスタイル。
画伯とにゃーにゃー騒ぎながら、宿に向かう。

今回のお宿は、利便性の良いアパートを借りた。
キッチンがあると、何かと便利だし、
ホテルではなく実際現地の家の中が見られるからだ。

アールヌーボースタイルのエントランスを抜けると、
部屋に入るまで、鍵3つ!!計鍵4つ。
防犯対策素晴らしい。けど、家出入りするまでに時間かかるなー。
窓は寒いから全て二重。玄関ドア裏も寒さ対策が万全に。
ホテルではないから、寒いかもと懸念していたが、
ラディエーターをつけなくても全然平気なくらい暖かかった。


部屋は35平米位で広いバルコニーが中庭に面するとてもいい部屋だった。

4時半起きの私たちは一瞬ここで寝そうになるが、
身を引き締めて観光へ。
時間が12時近くだったので、
とりあえず昼食をとる場所を探すことに。
ちょうど外へでると、12時の鐘の音が鳴る。
そこで画伯が曖昧な記憶で、天文時計の仕掛けが有名とか何とか言い出した。
さて、天文時計はどこにあるのか?
とりあえず人だかりを見つけてそこへ向かうと、
今まで視線が1点だった観光客が、散り散りになりだした。
そう、私たちが着いたときにはその仕掛けがちょうど終わった。
まぁ、そんなもんだ。


天文時計の人だかり
気を取り直して、昼食へ。
私は何でも良かったので、画伯に従い、ガイドブックにのるお店へ。
チェコと言えば、ビール。ということを知った私は、
早速、飲んべえの画伯と共に、控えめに330ccのピルスナービールを頼む。
これがなんと、150円くらい。
缶ビールかい?いや、生ビールだい。
ラムチョップを頼んだつもりが、ビフテキになりましたが、まぁOK。
1人1000円行かずに、ワンプレートとビールを頂いちゃいました。

肉は固いが、味は良し。

さて二人はほろ酔いで観光へ。
先におみやげを買うことにして、市場に行ったり、ショッピングセンターに行ったり。
街を散策。

それから、ついに私が楽しみにしていたカフェ参り!
15世紀にハプスブルグ家が王になったのをきっかけに、
アート・文学・音楽の世界がより発展し、カフェ文化もプラハに舞い込む。
いくつかあるカフェの中で有名なのが、Café impérial(カフェ・アンペリアル)。
外観はアールデコ様式建築だが、
カフェのインテリアはアールヌーボー様式も混ざっている見応えのある場所。
ココで私はマスカルポーネのムース〜コーヒーソースに浸して〜(意訳)というのを頂く。
B型の画伯は、18分待ちのアップルタルトをマイペースに注文。
デザートも品の良い甘さ。
ヨーロッパで味わってきたデザートのあのしつこい甘さと訳が違う。
チェコの味覚は日本の味覚と非常に似ていると思った。

ホテルサイドからのカフェ入り口


ちなみに隣にはホテルが続いていて、ここのロビーはアールデコスタイル。
ロマンティックなため息がでちゃうほど、ステキであります。
ホテルのインテリアも見たいなぁ。けど、今回はできません。

小休憩した私たちは、夕暮れの街へ。
トラムに乗りたいという画伯の要望を受け、
トラムに乗って、ミュシャ美術館に向かいます。
美術館自体は小さいですが、
代表作4シーズン、4フルーツ以外の作品や
あまり目にしないデッサンやミュシャが小さい頃に書いた風景画等があり、
見応えありました。
土曜日でしたが、人も少なくゆっくり見ることができました。

夜は近くのホスポダ(居酒屋)に。
18時過ぎだったけど、すでに人がワンサカ。
お決まりのビール(今度は500cc)とチェコ料理をタイラゲ、
画伯は2杯目の500ccをちょろっと行っていました。
これで2人で3,000円くらいだったから、安い!
1つの料理がとてもボリューム感たっぷり。

ローストダックと付け合わせのザワークラウト、チーズ揚げをビールとトモに。


19時過ぎに胃が満タンの状態で外に出て、
今度は夜のイルミネーションを見に、旧市庁舎広場へ。

10メーターはあるクリスマスツリーとライトアップされたティーン教会

モーツァルトも演奏した聖ミクラーシュ教会と広場に集う露店と人
露店はムードを一層盛り上げてくれている。
我々もこの雰囲気に酔い、
さらにホットワインを飲みながら、一時間近く歩いて胃の中を消化。
寒いけど、この雰囲気に温められた私たちは、
徒歩2分、ドア開け5分のアパートに戻り、
泥のように眠るのでありました。

一日目終わりー!