2013年10月7日月曜日

30の終わりに…part-1

金曜日の夜はコインランドリーに行く。
土日は、最大限休みたいし、
休みの朝に、部屋干しした後に残る洗剤のやさしい香りが
気持ちを安らかにしてくれるからだ。
コーヒーとこの洗剤の香りが混ざると、
私にとって、とてもヨーロピアンな香りとなる。
結構、このポイントは外せない。

そして今週もいつも通り、
コインランドリーに行き、
終わる時間を見計らって、取りに行こうとした。
そこで事故が起きた。

「ガチャン」
「???」
おっとー、鍵を閉めようにも鍵がない。
こちらの玄関は、ホテルと同じように、オートロック。
その上でさらにロックをかける。
やってしまった。鍵がない。
完全にLOCKED OUT。

でも落ち着いて下に住む大家さんマダムのところに。
そうそう、彼女が鍵を持っている。

階段を下りて、彼女の玄関ドアを見ると少し嫌な予感がした。
土汚れをとるヤシ製玄関マットの下に、
朝10時に配られるお手紙群が白い姿を見せていたからだ。
金曜の朝に、早くから出て行って、
夜8時にいない…ってもしや旅行か???

そんな予感を持ちつつも、わずかな期待をして、
インターホンを鳴らす!
ならす。
ナラす。。。
ノー…、でない…。やっぱり?

洗濯物を取りに行くだけの私は、小銭入れしか持ってない。
アタマをフル回転させて、まずは洗濯物を取り行くことにした。
洋服達を置き去りにはできない。
そしてまた戻り、暗い階段に座ってこの先を考える。。
まずは、gardienne(ガルディエンヌ:管理人)に鍵を持っていないか聞こう。
んー軽くあしらわれた。
「鍵?持ってないわよ?マダムに聞いた?私は知らない。」
頼りにならない管理人。

とにかくマダムに連絡をとろうにも携帯もないから、
近くに住むEmmaのところに行くことにした。
Emmaの家に行ったことがあるから、幸いにも夜訪することができた。
エレベーターなしのアパートを7階分まで息を切らせながら、
期待を込めて上る。
そしてインターホン。ならす、ならす、出ない。
ふううう。
夜8時30分にいないとなると、彼女は食事に行ってるかなー。
いつものパターンだと10時半すぎでないと帰ってこない。
2時間は待つな…。
ということで、気を取り直して階段を下りて、アパートのパティオで座り、
団らんで漏れてくる暖かい声を耳にしながら、
共有玄関ドアが開く度にEmmaー!と心の中で叫んだ。

15分くらい経った頃、なんとEmmaが現れた。
Emmaーと声に出して叫んだ。
もちろん、Emmaは私がいることに驚く。
彼女は落ち着いて話を聞いてくれたけど、
ファイルで玄関ドア空くよ?というわけのわからないアドバイスをくれた。
やったことがわからないから、どうやるのか分からないから教えてと聞くと、
youtubeにアップロードされているレントゲン写真を使った鍵の開け方を見た。
しかし素朴な疑問。

「レントゲン写真ないでしょ??」
「J'en ai un.(持ってるよ。)」
「え?」

そう、フランスでは個人で保管するらしい。1回撮るのも高いから。
もう状況が状況だけに、マダムに連絡してダメだったら、
じゃあ、やってみるかということに。

そしてマダムに運命のコール。
ツーーーー、ツーーーー、ツーーーー。